文化財防火運動(23~29日)期間中の28日、清水寺(京都市東山区)で東山消防署と清水寺警備団、東山消防団による合同消防訓練が行われ、参加者約50人が防火活動の手順を確認した。
昭和24年1月26日に法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が火災で焼失したことをきっかけに制定された「文化財防火デー」に合わせ、市が実施している防火運動。清水寺本堂では、令和2年12月に大改修が終わってから、初の開催となった。
本堂から出火したとの想定で開始。警備団が消火器で初期消火し、檜皮(ひわだ)ぶきの屋根への延焼を防ぐための放水設備を作動させ、消防署員らが「清水の舞台」から一斉放水を行った。
東山消防署の藤生卓樹(ふじうたかき)署長は「万が一に備えて実践的な訓練ができた。日頃から火災予防を心掛けてもらえたら」と話していた。(秋山紀浩)