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“技巧を見せるのは野暮” ブルネッロ・クチネッリの新コレクションに見るイタリアの美学

昨年末、一通の封筒がポストに届いた。高級ファッション企業のブルネッロ・クチネッリからの招待状だ。2022年1月11日―13日、フィレンツェの展示会「ピッティ・イマージネ・ウオーモ」に出展。その後の15日、ミラノの同社ショールームでプレゼンテーションを行うと案内されていた。2022年秋冬のコレクションだ。

切手が貼っていない封筒が届いた (c)KenAnzai
切手が貼っていない封筒が届いた (c)KenAnzai

上の写真がその封筒である(住所はぼくが消している)。不思議なことに切手がない。即ち、手間をかけている。バイク便などに依頼して配布しているのだろうが、まるで誰かが配り歩いているような気にさせる。

ぼくはいつもの通り、15日午後、ミラノのショールームを訪問すると広報に返事を送り、予定表にメモしておいた。

年明けすぐ、1月4日、メールが届いた。フィレンツェでの見本市参加は見送る。そのかわり13日から15日、ミラノでのプレゼンを3日間、行うとある。理由はオミクロン株の感染急拡大だ。

見本市開催の10日前のキャンセルは、見本市の主催者に大打撃だろうし、参加企業にとってはロジスティクスやバイヤーやプレスとのアポイントを全面的に調整するとの作業がある。

それでも変更するしかないと決断した。そんな苦労がメールに書いてあるわけもない。だが、そうした内部事情を想像せざるをえない。


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