生乳の業界団体Jミルクは28日、令和4年度の生乳生産量は4年連続で増え、3年度比0・8%増の771万トンになる見通しだと発表した。酪農家の規模拡大や搾乳技術の向上で、北海道の生産量が増える。ただ新型コロナウイルス禍で飲食店向けなどの需要が落ち込んでいる。生産が過剰となり、余った分が廃棄される懸念がある。
生乳は牛乳や乳製品の原料となる。生産量の半分以上を占める北海道は2・0%増の439万7千トン、都府県は0・8%減の331万3千トンになる見通しだ。Jミルクは、昨年から今年にかけての年末年始に生乳が大量廃棄される恐れがあったことを受け、乳製品の消費拡大に向けたPRにさらに力を入れる考えだ。