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北 ロフテッド軌道で発射、今年7回「凍結措置、破棄目前」

【ソウル=桜井紀雄、ワシントン=渡辺浩生】北朝鮮は30日午前7時52分ごろ(日本時間同)、内陸部の慈江道(チャガンド)舞坪里(ムピョンリ)付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射した。日本政府や韓国軍が発表した。最高高度は約2000キロに達し、約30分間で約800キロ飛翔(ひしょう)した。韓国軍は、中距離弾道ミサイルを通常より高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射したと分析しており、通常軌道なら日本全域が射程に収まる。

北朝鮮のミサイル発射は今年7回目。日本の排他的経済水域(EEZ)の外へ落下したとみられている。

北朝鮮は19日、バイデン米政権の追加制裁などに反発し、核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の凍結をやめることを示唆している。今年に入ってからの短距離弾道ミサイルや巡航ミサイル発射から軍事的挑発のレベルを引き上げ、バイデン政権をさらに揺さぶる狙いとみられる。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、核実験とICBM発射の凍結措置が「破棄目前まで近づいた」との懸念を示した。米国務省報道担当者は、今回の発射について複数の国連安全保障理事会決議の明白な違反だと非難する声明を出し、「不法な大量破壊兵器と弾道ミサイル計画が隣国と地域全体に脅威を見せつけるものだ」と強調した。

北朝鮮は2017年5月に中距離弾道ミサイル「火星12」をロフテッド軌道で発射。この際は最高高度2000キロ超で約800キロ飛翔した。日本政府は火星12の射程を米領グアムにも届く約5000キロと推定している。

北朝鮮は昨年1月の朝鮮労働党大会で打ち出した国防分野の5カ年計画にICBMのさらなる開発を盛り込んでおり、ICBMの発射も視野に今後、軍事的挑発の水準を引き上げていく恐れがある。


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