政府は31日、東京・大手町に自衛隊が運営する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種東京会場を開設し、事前予約した希望者への接種を始めた。視察した岸田文雄首相は記者団に「接種券が届いたらスピード優先で3回目接種を受けていただきたい」と述べ、改めて国民に積極的な接種を呼びかけた。
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首相は合同庁舎に設けた会場で、運営に携わる自衛隊員や看護師らから話を聞いた。その後、記者団に「3回目接種はオミクロン株の感染に対抗するために大変有効な手段だ。接種体制をさらに強化していく」と述べた。
大半の自治体が2月末までに対象の高齢者の接種を終えるとしたうえで、一般の人も2回目から6カ月の間隔で前倒し接種を行えるよう自治体に要請する考えを重ねて示した。
3回目接種については、接種間隔の前倒しの遅れや、米モデルナ製ワクチンの忌避感などもあり、28日時点の接種率は2・7%にとどまっている。
東京会場ではモデルナ製のワクチンを使用する。接種には防衛省ホームページや無料通信アプリのLINE(ライン)から予約が必要で、2回目から半年が経過した18歳以上の国民のうち、3回目の接種券が自治体から届いた人が対象となる。31日午後6時からは、来月7日~13日までの予約を受け付ける。