松野博一官房長官は1日の記者会見で、同日の閣議で「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産への推薦を了解したと発表した。期限であるグリニッジ標準時間の同日午後5時までに、推薦書を提出すると説明した。
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松野氏は推薦理由について「江戸時代にわが国固有の伝統的手工業を活用し、大規模かつ長期にわたって継続した産業遺産として高い評価を有している」と述べた。一方、推薦をめぐって韓国などが朝鮮半島出身者が強制労働に就かされたと主張していることを踏まえ、「文化遺産としての素晴らしい価値が評価されるよう韓国を含む関係国との間で冷静かつ丁寧な議論を行っていく」と語った。
政府は国際法上の強制労働には該当しないとの立場だ。歴史的事実などを国際社会に訴えるため、滝崎成樹官房副長官補をトップする省庁横断型の作業部会(タスクフォース)を立ち上げる方針で、松野氏は初会合を早急に開きたいとも説明した。