• 日経平均26490.53382.88
  • ドル円136.13136.14

開成や桜蔭に合格する子も描いてしまう…二等辺ではない二等辺三角形、直角ではない直角三角形

PRESIDENT Online

小学校の算数では計算・文章問題にはたくさん取り組むが、「図を正しく描く」授業はほとんどないという。都内で少人数制の算数・数学教室を運営する望月俊昭さんは、「開成や桜蔭といった難関中学に合格するような優秀な生徒でも、基本的な図形をフリーハンド(定規を使わない)で描かせると、おかしな図を平気で描いてしまうことが多い」という――。※本稿は、『プレジデントFamily2022年冬号』の一部を再編集したものです。

開成や桜蔭に合格する子も間違えて描いてしまう

図形は「センス」が勝負だと思っていませんか。

たしかに図形感覚が優れている子は実際にいます。ではそうでない普通の子はあきらめるしかないのかといえば、そんなことはありません。図を正確に描くという当たり前のトレーニングを繰り返すことで、図形問題を解く力は向上します。

私の算数教室では、入塾した3、4年生のうちは、多くの時間を図を描くことに費やしています。なぜなら今の子に一番欠けていることだからです。小学校や一般の塾では、図形を正しく描く練習をほとんどしていません。

実際、将来、開成や桜蔭といった難関中学に合格するような優秀な生徒でも、基本的な図形をフリーハンド(定規を使わない)で描かせると、おかしな図を平気で描いてしまうことが多いのです。

二等辺ではない二等辺三角形。直角ではない直角三角形。そんな図を描いて違和感を覚えない子は、高学年になって図形の応用問題、とくに作図問題で苦労します。

そういう子の図形の学習は、公式暗記や解き方の手順を覚えて解くという作業中心の学習となり、図形本来の学びとは違うものとなります。

文章題などの数式中心の算数は、シンプルにいえば手順の問題です。解き方の手順を学ぶことで解けるようになります。

図形を描くことで鍛えられる洞察力や発想力

一方、図形の問題は、手順だけでは解けません。図形ができる子は、図形の性質を見抜くことができるだけでなく、図形をイメージすることが得意です。

数式中心の大学入試において、初等幾何的な図形感覚を東大・京大などが重視する理由も、多分ここにあります。

図形を描くことで鍛えられる洞察力や発想力は、今の社会でもとても重要です。

複雑な物事の本質を見抜く、異質な相手と自分との考えの類似点を見つける、議論の妥協点を思いがけないところに発見する。

図形を正しく描くことから始まる図形学習は、創造する脳を刺激するという大きな役割を担っていると思います。


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)