• 日経平均26153.81218.19
  • ドル円135.70135.71

多様化するコロナ飲み薬 分類引き下げ議論に影響

厚生労働省は3日、米ファイザーが開発した新型コロナウイルスの飲み薬「パクスロビド」について、10日に専門部会を開き、製造販売の承認可否を審議すると発表した。認められれば、飲むタイプの軽症者向け抗ウイルス薬として米メルクの「モルヌピラビル」に続き2例目となる。

2つの薬は作用の仕組みが異なる。モルヌピラビルが「RNAポリメラーゼ」という遺伝情報の複製に必要な酵素の働きを邪魔して増殖できないようにするのに対し、ファイザー製は「プロテアーゼ阻害剤」で、ウイルスが自身のタンパク質を作るために必要な酵素の働きをブロックする。国際共同治験では、入院や死亡のリスクを9割近く減らす効果を確認した。

塩野義が開発中の飲み薬もファイザーと同じプロテアーゼ阻害剤で、感染症に詳しい愛知医科大の森島恒雄客員教授は「ある程度有効性に期待ができるのではないか」と話す。さらに「複数の、違った仕組みを持つ飲み薬があれば、今後変異が頻繁に起きても、その都度それに合った薬を選択できるのもメリット。国産の薬があれば安定供給にもつながる」と話す。

一方、新型コロナの治療薬として「イベルメクチン」の治験を行う興和は、北里大学と共同で行った試験管レベルでの実験で、オミクロン株に対しても、デルタ株などと同等の抗ウイルス効果があることを確認したと発表している。

自宅で服用できる飲み薬の選択肢が増えると、新型コロナの感染症法上の位置付けを季節性インフルエンザ相当の危険度である「5類」へ引き下げる議論が活発化する可能性もある。政府対策分科会の舘田一博・東邦大教授は「飲み薬を重症化リスクのある人に投与してリスクを減らすことができれば、『5類』にシフトできる状況にもなる」と指摘している。


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)