• 日経平均26804.60-244.87
  • ドル円136.73136.76

【深層リポート】合併目指す青森銀とみちのく銀 競争から解放 問われる再編効果

地方銀行の再編・統合が進む中、青森銀行(本店・青森市)とみちのく銀行(同)が令和6年の合併を目指して今年4月1日に持ち株会社「プロクレアホールディングス」を設立し、両行が傘下に入って経営統合する。銀行を取り巻く環境の厳しさを背景に将来を見据えて経営基盤を強化するのが狙い。今後問われるのは県経済の牽引(けんいん)役としてどのような役割を果たしていくかだ。

経営統合で最終合意し握手を交わす青森銀の成田晋頭取(左)とみちのく銀の藤沢貴之頭取=昨年11月12日、青森市(福田徳行撮影)
経営統合で最終合意し握手を交わす青森銀の成田晋頭取(左)とみちのく銀の藤沢貴之頭取=昨年11月12日、青森市(福田徳行撮影)

総資産6兆円

「両行の強み、ノウハウを融合し、最良の選択と確信を持って進めていく」(青森銀の成田晋頭取)。

「新しいグループとして地域を作るための挑戦」(みちのく銀の藤沢貴之頭取)。

昨年5月に経営統合への協議入りを表明してから半年後の11月、最終合意の記者会見を行った両頭取は力強く語った。長年、ライバル関係にある両行が一つになり、総資産6兆円規模の東北でも有数の金融グループ誕生が事実上、決まった。

再編の背景について専門家は、県経済の低迷や人口減少、長引く低金利政策によって単独での経営が難しくなっていることを挙げる。昨年、発表された平成30年度の県民経済計算によると、県内総生産は名目、実質とも3年連続でマイナス成長。人口減少による労働力、生産力の低下が大きな要因とみられ、青森中央学院大の山本俊准教授(金融論)は「今後も横ばいか低下傾向が続く」と予測する。

超低金利の常態化による「利ざや」の縮小も銀行経営を直撃している。山本准教授は金融業界について「利子率の減少を補うために貸し出し残高を増やしているのが現状で、薄利多売の状態。人口が減ってくると貸し出し量も補えきれなくなってくる」と分析する。

競争による〝消耗戦〟を回避するため、経営統合は有力な選択肢の一つだった。両行の背中を後押ししたのが令和2年11月に施行された独占禁止法の特例法だ。同一地域の地銀の経営統合や合併を認めるもので、両行は全国初適用を目指す。


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)