コロナ禍の就活生意識調査 面接は「対面」希望が過半数 ガクチカ1位は「アルバイト」

    新型コロナウイルス感染拡大に伴い、大学の講義や就職活動もリモート化が進む中、採用コンサルティング事業を手掛けるプレシャスパートナーズ(東京)は、学生たちの就活の実態を把握するため調査を実施した。コロナ禍の生活を経て社会へ出ようとする学生たちがアピールする「学生時代に頑張ったこと」や、希望する面接方式、逆に面接官に質問してほしいことから、今の就活生の心境の一端が垣間見える。

    ※画像はイメージです(Getty Images)
    ※画像はイメージです(Getty Images)

    “ガクチカ”は4人に1人が「アルバイト」

    調査は2023年に卒業する予定の学生316人を対象に行われた。エントリーシートに記載する予定の「学生時代に力を入れたこと」、いわゆる“ガクチカ”エピソードについて聞くと、最も多かったのは「アルバイト」の25%だった。学校で学んだ知識や技術よりも、実際に働いた経験をアピールしようという学生が多いことがうかがえる。

    (プレシャスパートナーズのプレスリリースより)
    (プレシャスパートナーズのプレスリリースより)

    2位以下は「部活・クラブ・ボランティア」(21.5%)、「サークル活動」(17.1%)、「学業・資格取得」(9.9%)、「長期インターン」(7.9%)などと続いた。

    コロナ禍によって、あらゆる活動を非対面で済ませる流れが進んだが、それによって記入予定だったガクチカを変更したか聞くと、変更したという人は10.1%で、89.9%は特に変更していないと回答した。全体的に見れば変更した人は少数派だが、中には「サークル活動」や「留学」をアピールしようと思っていた人が、コロナによってアルバイトや資格取得へ変更したというケースもあった。

    逆に就活生が質問してほしいことは?

    アンケートでは、面接で自分のパーソナリティや再現性を伝えるために、どんな質問をしてほしいかも聞いている。その結果、聞いてほしいこととして「大学以外の小学校〜高校までのこと」「学業に関してどのように取り組んだか」「普段、何をして過ごしているか」「日々大事にしていること、それに付随するエピソード」「人生で最大のチャレンジや人生の軸」などが挙げられたという。

    面接の実施方法について対面とオンラインどちらが良いか聞くと、最終面接以外の面接では対面を希望する人が56.0%、オンライン希望が44.0%と、対面を希望する学生が非対面の希望者を上回った。加えて、最終面接では対面を希望する人が90.5%に上り、オンラインが良いという人はわずか9.5%にとどまった。

    同社は「新型コロナウイルスの影響でガクチカに悩む学生が増えてるが、学生は再現性が伝えられるようなエピソードを話すことが良い」とアドバイスしており、企業側には「ガクチカだけでなくさまざまな角度から質問をしてみる」ことの必要性を指摘。また、面接の形式は「対面での実施ができない場合は、企業側はできるだけ情報を開示し、ミスマッチが起きないように取り組むことが必要」との認識を示している。


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