関西の経済界トップや学識者らが一堂に会し、企業の経営課題や経済政策のあり方について意見を交わす「第60回関西財界セミナー」が8日午前、開幕した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、昨年に続きオンラインでの開催となった。
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日程は9日までの2日間。「関西を起点に反転へ~フロンティアに立つ覚悟~」をテーマに、令和7年に開催される大阪・関西万博や脱炭素を関西経済や日本経済の復活につなげる方策などについて議論する。
開会あいさつに立った関西経済同友会の古市健代表幹事(日本生命保険副会長)は「新型コロナ禍は、デジタル化の遅れなど企業が先送りにしてきた諸課題を浮き彫りにした。今こそリスクをチャンスに変え、反転攻勢に出る覚悟が求められている」と述べた。
課題提起を行った関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は「大阪・関西万博を3年後に控え、いよいよ準備が本格化する。経済界としても全力で取り組み、その成果を着実に継承する必要がある。何をどのようにレガシー(遺産)として創出すべきかを議論したい」と話した。
主催者によると、今年の財界セミナーには600人弱が参加。在阪の各国総領事館関係者らも加わる予定という。