子育て中の神戸市職員らでつくる任意団体「ファザーリングKOBE」が、公開勉強会をオンラインで初開催した。初回の講師は「イクメン社長」として知られるソフトウエア開発会社「サイボウズ」の青野慶久社長(50)。青野さんが「女性の社会進出ではなくて、男性の社会進出が必要。男性は社会ではなく、会社進出しているだけ」と訴えると、参加したメンバーらは深くうなずいていた。
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「ファザーリングKOBE」は昨年3月、神戸市職員有志によって設立。「市全体で育児や家事に積極的に関わる男性を増やすために、まず、市職員自身の意識や組織風土を変えていきたい」との目標を掲げ、これまで親同士の意見交換や相談ができる交流会などを開催してきた。
NPO法人「ファザーリング・ジャパン関西」に所属する同市水道局の堀恭平さん(41)が中心となり立ち上げ、約20人の市職員が参加している。2児の父でもある堀さんは「男性の育児は孤独になりがちなので、悩みを共有することが大切」と狙いを語った。
1月21日に開かれた公開勉強会では、メンバーの市職員が「育休の経験はビジネスに生きましたか?」と質問。青野さんは「育児のことを分かってくれている人がトップにいるという安心感が社員にある。その安心感があればモチベーション高く社員も働ける」などと答えていた。