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維新、予算委で新人登用 全国政党へ脱皮急ぐ

日本維新の会が「国会の華」とされる衆院予算委員会の質問者にルーキーを積極的に登用している。他党は論戦に慣れた腕利きの起用が目立つが、「育成」を重視する維新は昨年秋の衆院選で初当選した27人のうち15人を質問に立たせ、フレッシュさを前面に打ち出す狙いがある。一方で地方組織の弱さが改めて浮き彫りとなっており、全国政党への脱皮が困難な現状への焦りも抱えている。

衆院予算委員会で質問する日本維新の会の池畑浩太朗氏=9日午前、衆院第1委員室(矢島康弘撮影)
衆院予算委員会で質問する日本維新の会の池畑浩太朗氏=9日午前、衆院第1委員室(矢島康弘撮影)

「予算委員会では初めて質問をする。農業は国の根幹であり、農業が滅びれば国は滅びる。しっかり現場の声を伝えていきたい」。維新新人の池畑浩太朗氏は9日の衆院予算委で、農業高校教諭の経歴を生かして「食料の安全保障」などへの問題意識を政府側にぶつけた。

維新によると、通常国会ではすでに15人の新人が衆院予算委で質問に立っており、今後も増える予定だ。幹部は狙いについて「育成だ。永田町に染まっていない段階の問題意識をぶつけてもらう」と説明した。

実際、馬場伸幸共同代表は8日の代議士会で「さらに精進を重ね、他党の方々の質問ぶりなども参考にして、予算審議後の常任委員会に備えていただきたい」と発言。遠藤敬国対委員長も「政府側に答えさせるのが質問だ。知見をひけらかすのはよその政党にお願いし、ずばっと聞いて答えていただく。だらだら聞いていたらテレビの向こうの人は寝てしまっている」と〝コツ〟を伝授した。

こうした維新の姿勢について自民党幹部は「若手を質問に立たせてすごい。勢いがある」と感心する一方で、「夏の参院選の比例票は倍増するのではないか。『支持政党なしの保守票』は持っていかれる」と危機感も示した。

とはいえ、維新は難題も抱えている。本拠地の関西圏以外への支持は広がりつつあるが、自民や立憲民主党などに比べて地方組織の弱さに変化はない。参院選が近づく中、党幹部は「地方が課題だ。関西圏以外の地方選や参院選挙区に関しては正直、ポスターを貼ってくれるマンパワーも欠いている」と焦りを口にした。(内藤慎二)


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