大阪府と大阪市が誘致を目指す、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)をめぐり、大阪市議会は10日、計画の賛否を問う住民投票を実施するための条例案を反対多数で否決した。自民党大阪市議団などが提出したが、最大会派でIR推進派の大阪維新の会や公明党大阪市議団が反対した。
自民市議団はIR候補地の人工島・夢洲(ゆめしま)(同市此花区)で明らかになった土壌対策費約790億円を市が負担する方針を問題視。会派として計画への賛否を示さず、住民投票の結果を受けて判断する意向を示していた。
採決に先立って行われた討論では、自民市議団の市議が「住民投票を行い、住民のIRへの理解度や関心を高めるべきだ」と主張した。否決を受け、自民市議団は議会審議で追及するとともに会派内で議論を尽くし、賛否の態度を決めるとしている。
大阪府市はIRの区域整備計画を2月議会に議案として出し、可決されれば4月にも国に提出する構え。































