政府は10日、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大を受け、東京都など13都県に適用している蔓延(まんえん)防止等重点措置の延長を決める。同日午前、専門家らでつくる基本的対処方針分科会に政府案を諮問した。12日から高知県に追加適用する方針についても了承を求めた。
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分科会了承後、国会に報告し、10日夜の政府対策本部で最終決定する。期限はいずれも3月6日まで。
期限を延長するのは1月21日から適用した群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、岐阜、愛知、三重、香川、長崎、熊本、宮崎の13都県。オミクロン株による感染拡大は続いており、延長で医療逼迫(ひっぱく)を防ぐ。
一方、重点措置の対象地域は高知の追加で全国36都道府県となった。このうち、大阪、京都、兵庫を含む21道府県は今月20日に期限を迎える。政府は感染状況や医療提供体制の状況などを慎重に見極め、来週なかごろに解除の是非を判断する方針だ。
山際大志郎経済再生担当相は10日午前の分科会で、延長理由に関し「今後、重症者数が増加する可能性もあり、引き続き医療提供体制への負荷を軽減していく必要がある」と説明した。