• 日経平均00
  • ドル円127.81127.84

オミクロン悪化「発症3日後」 5波より早まる高齢者重症化

新型コロナウイルスのオミクロン株による感染流行「第6波」では、酸素投与が必要になる患者の場合、昨夏の第5波よりも症状悪化までの日数が短いことが、厚生労働省に対策を助言する専門家組織に提出された資料で分かった。発症から3日後に酸素投与が必要になるケースが多く、第5波よりも4日程度短縮されていた。全体の重症化率はこれまでより低いが、高齢者の重症化リスクは若年層より高く、感染した場合は速やかに医療につなげることが重要になる。

広島県が昨年12月下旬から1月末までの患者データの分析を専門家組織に提出した。オミクロン株だけでなく、デルタ株感染も含む患者約2万5千人のうち253人が、酸素投与が必要な「中等症Ⅱ」以上(重症、死亡を含む)の状態になった。コロナの重症度は、呼吸困難や肺炎の症状がある場合を中等症Ⅰとし、さらに悪化して呼吸不全になり酸素投与が必要になった場合に中等症Ⅱと分類される。

第6波では、年代が上がるにつれて中等症Ⅱ以上にまで症状が悪化した患者数は増加し、約9割が60代以上だった。発症日を0日目として、3日目に中等症Ⅱになったケースが最も多く、悪化した時期が確認できた242人中41人に上った。8割に当たる196人が8日目までに悪化していた。昨夏の第5波では、悪化は7日目のケース(669人中88人)が最多で、4日短くなっていた。第5波で中等症Ⅱ以上の患者は40~50代が多く、60代以上は約3割だった。

症例解析では、第6波で中等症Ⅱ以上になるリスクは65歳以上の高齢者で若年層の約9倍あったとする結果を確認。一方で、ワクチンの2回接種でリスクが低減していることも判明した。高齢で高血圧や心疾患、糖尿病などの持病がある場合には、悪化する割合が高かったという。

県の担当者は「第6波では悪化するまでが早まっており、高齢者に初期入院などの対応を取る必要性が改めて確認された。搬送手段と受け入れ先となる医療機関の確保が課題になる」との見方を示した。


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)