面接官の半数が「転職回数は採用の合否に関係する」 回数だけでなく在籍期間も

    面接官の経験がある男女600人を対象に、転職回数と採用の合否の関係について尋ねたところ、約半数が「関係する」と回答したことが、NEXER(東京)が運営する「キャリアバイブル」の調査で分かった。「長続きしない」という印象を理由に挙げる意見が多かったが、一方で「転職回数のみを理由に不合格にしたことがある」とした人は22.8%で、実際には単純に転職回数だけではなく、転職時の年齢や1つの会社の在籍期間なども加味されている様子も浮かび上がった。

    転職回数が多いと採用面接で不利に?(Getty Images)※画像はイメージです
    転職回数が多いと採用面接で不利に?(Getty Images)※画像はイメージです

    回数の多さ、第一印象は「長続きしない」

    転職志望者の転職回数と採用の合否がどれほど関係しているかとの質問では、「かなり関係する」が11.6%、「多少関係する」は35.6%と、合計で回答者の47.2%が「関係がある」との見方を示した。


    「かなり関係する」と考える理由として「回数の多さ=長続きしない」という印象につながるという意見が多く、「人間関係を保てないか、飽きっぽい性格か、我慢できないタイプなど面接では分からない問題がある」「転職癖があると思われるので、理由がはっきりしなければ課題がある人物と考えられる」といった声も寄せられた。

    「多少関係する」との回答の中にも、「就労環境では転職回数と合否に直接関係はない」としつつ、「転職に至った事由が本人の意欲、対人要素などの場合もあり、多少懐疑的に対応せざるを得ない」といった意見があった。

    回数だけでなく在籍期間も重視

    では、転職回数が何回以上だと評価に関係するのか。「関係する」と回答した人に、その理由を含めて尋ねると、「5回くらい。それぞれの勤務年数も気になる」「3回以上。1回目は新卒時のミスマッチ、2回目は不運にもブラック企業に当たってしまったことなどが想定できるが、3回目となると根気を疑う」「年齢にもよるが、1年程度で転職を繰り返していたら気になる」「回数よりも勤務期間。短期間で転職する人は継続勤務できるか不安」など、回数に加えて面接時の年齢や過去の勤務期間を重視するという声も少なくなかった。

    一方、「あまり関係しない」(24.0%)、「全く関係しない」(9.0%)とした回答者からは、「今は転職意思があり、自分の力量が発揮できると思えばどんどん挑戦する時代だし、採用側もその意思を尊重し、採用する時代だと思う」「人それぞれその会社に合う合わないがある。その人がどうか!だけ」「本人の実力次第だが、仕事に対するそもそもの適性がある。これまでの経験も間接的に活かせる」など、個性や能力を重視するといった意見が寄せられた。

    「転職回数のみを理由に志望者を不合格にしたことはあるか」という質問には、22.8%の人が「ある」と回答した。「転職回数が合否に関係ある」と答えた人の割合(47.2%)を下回ったという点では、在籍期間や転職理由等も判断基準に加味されている様子がうかがえるが、一方で、その他の面で良かったとしても「転職回数」が理由で不合格になってしまうケースも少なからずあるといえそうだ。


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