将棋の第71期王将戦七番勝負第4局に勝利し、4勝0敗で制して王将を獲得、19歳6カ月の史上最年少で5冠保持者になった藤井聡太五冠(19)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将=が対局から一夜明けた13日、東京都立川市内で記者会見を行った。「(12日夜は)対局を振り返っていた時間が長かった。改めて王将を獲得した喜びを実感している」と語った。
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スーツにスニーカー姿で登場した藤井五冠。12日夜はしっかり眠ることができたという。家族とは一言やり取りした程度で、「家に帰って改めて報告したい」と、表情をほころばせた。
今後の目標を問われた藤井五冠は「具体的な目標として取り組んでいるわけではない。実力を高めていきたい」と言い切った。
対局場のホテルからは富士山を見ることができたという。自らの将棋の実力は今、富士山の何合目かと問われ、藤井五冠は「将棋は奥が深いゲーム。どこが頂上なのか全く見えない。森林限界(高木が育てなくなる限界高度)の手前というか、まだまだ上の方には行けていない」と話した。
会見後、ホールケーキをかたどった帽子の上に5の数字が載った風船を手に記念撮影にも応じていた。