日本酒風味の塩を開発、コロナ禍で苦境の蔵元を支援 山形県酒田市のメーカー

    同社は、秋田県との県境にある鳥海山(標高2236メートル)の伏流水が湧き出る山形県遊佐(ゆざ)町吹浦(ふくら)近くの海底から海水をくみ、平釜に入れ、薪で炊いた火で蒸発させて塩を製造している。

    さかたの塩の大川義雄社長(左)と東北芸術工科大学の鈴木淳平さん。手にするのは清酒塩「トラとゲコ」の袋入りと瓶詰めのセット=山形市(柏崎幸三撮影)
    さかたの塩の大川義雄社長(左)と東北芸術工科大学の鈴木淳平さん。手にするのは清酒塩「トラとゲコ」の袋入りと瓶詰めのセット=山形市(柏崎幸三撮影)

    海水の塩分濃度は3%ほどと高くはないものの「鳥海山の大地の養分やミネラルを豊富に含んでいる」(大川社長)といい、自然の恵みを存分に生かしたのが特長だ。

    県内には51の蔵元があり、いずれも個性的な日本酒を手掛けており、大川社長は「県内の蔵元の協力を得て、蔵元ごとの清酒塩をつくりたい」と話す。

    吟醸酒、古酒、酒粕を使った清酒塩「トラとゲコ」の瓶詰め商品(柏崎幸三撮影)
    吟醸酒、古酒、酒粕を使った清酒塩「トラとゲコ」の瓶詰め商品(柏崎幸三撮影)

    「トラとゲコ」は吟醸塩、酒粕塩、古酒塩の1袋(3グラム入り)ずつの3袋セットが440円で、瓶詰め1個(25グラム入り)ずつの3個セットが2100円。県内の道の駅や土産物店で販売しているほか、インターネット通販でも購入できる。問い合わせは同社0234・68・9011。(柏崎幸三)


    Recommend

    Biz Plus

    Recommend

    求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

    求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)