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ドバイたずねて200万歩 大阪・関西万博PR戦の中身

200万歩。これは本州を青森から山口まで歩いて縦断した場合にかかる歩数ですが、昨年9月にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに来てから約4カ月間の私の歩数でもあります。同年10月から開催中のドバイ万博の会場はとにかく広い。私はドバイに駐在し、各国の要人を日本館に案内したり、ドバイ万博の参加国(192カ国)のパビリオンをすべて訪問し、2025年に開催される大阪・関西万博への参加招請活動につなげたりしています。

ドバイ万博の会場を歩く筆者
ドバイ万博の会場を歩く筆者

「アイディアの出会い」がテーマの日本館は、必ず訪れるべきパビリオンとして現地で紹介されています。日本の四季や伝統芸能などをデジタル技術で映し出し、薄暗い空間でミストをまきながら日本文化の変遷を幻想的に表現しています。現代日本のテクノロジーのコーナーで展示される文具で作った都市や、お手玉を小惑星に見立てた宇宙空間などの精巧なミニチュア模型の世界は、SDGs(持続可能な開発目標)につながる社会課題を問う仕掛けもあり、時間を忘れてのめり込む方も多くいます。

結びのエリアでは、大阪・関西万博を会場模型や映像で紹介しています。「私の国のパビリオンはどこになるの?」。次に開催される万博に興味をかき立てられる声も聞こえてきます。

魅力あるパビリオンは日本館だけではありません。ビルが突き刺さっているような外観のサウジアラビア館は目を引き、迫力ある展示に圧倒されます。開催国のUAE館は、巨大なハヤブサが羽を休めているデザインですが、時折羽ばたくように羽が動きます。

昨年12月11日には日本文化を伝える「ジャパンデー」が開催されました。赤い鉢巻と法被で登場したドバイの日本人学校の生徒による活気ある南中ソーラン節や、現地のさまざまな国の方々で構成された合気道演武、和太鼓のパフォーマンスなどが会場を大いに沸かせました。

2018年秋、パリで大阪・関西万博の開催が決定した瞬間、私はその会場にいました。その日から、万博に携わる各国の方と交流を重ねていることは、この仕事の醍醐味(だいごみ)です。ドバイ万博は残り約2カ月。世界が凝縮された多様性あふれる会場で、多くの人と出会いながら積んだ経験を25年へつなげていきたいと思います。(2025年日本国際博覧会協会国際部審議役・エグゼクティブリエゾンディレクター 岩倉真樹)

いわくら・まさき 1960年生まれ。83年住友商事入社。主に中東・アフリカ向けビジネスを担当。2018年から関西経済連合会で日本万国博覧会誘致特使などを担当。19年2月から協会に出向し、同年5月から現職。


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