韓国大統領選

    選挙運動きょう開始 与野候補が接戦、政権交代焦点に

    【ソウル=時吉達也】3月9日投開票の韓国大統領選で14日、候補者登録が締め切られ、革新系与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道(キョンギド)知事や保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソンヨル)前検事総長ら主要候補が手続きを済ませた。15日から公式の選挙運動が開始される。

    革新系が政権を維持するか、保守系が政権を奪回し政権交代が行われるのかが最大の焦点。直近の世論調査では李、尹両氏の接戦が続いている。野党候補の一本化に向けた議論も急浮上しており、今後の展開は予断を許さない。

    主要候補ではほかに、中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表、革新系野党「正義党」の沈相奵(シム・サンジョン)元代表らが出馬した。韓国ギャラップが実施した直近の世論調査では、尹氏の支持率が37%で李氏(36%)と横一線になっている。

    3位の安氏(13%)は13日、世論調査方式の予備選を実施し、野党候補を一本化することを尹氏陣営に提案。選挙結果が接戦だった場合、政権交代が実現しても国民の分断を招くおそれがあるとして「圧倒的勝利」の必要性を強調した。尹氏陣営は予備選実施に難色を示しているが、実現すれば選挙戦の構図が変わる可能性がある。

    1965年の国交正常化以来、最悪とも評される日韓関係をめぐっては、慰安婦問題やいわゆる徴用工訴訟問題などの懸案について政府間交渉が停滞しており、文在寅(ムン・ジェイン)政権下での協議進展はほぼ絶望的だ。大統領の交代を機に議論が活発化するのか注目される。


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