大自然に囲まれてリモートワークはいかが―。埼玉県狭山市は、東京ドーム約11個分の広大な敷地にアカマツやクヌギが群生する市立智光山公園に、フリーWi―Fiや電源を備えたリモートワーク対応エリアを整備し、15日、報道陣に公開した。同公園は首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の狭山日高インターチェンジ(IC)に近く、市は東京都心などからの利用も見込んでいる。
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リモートワーク対応エリアは公園内のキャンプ場をリニューアルする形で整備し、3月1日にオープンする。
地方創生臨時交付金約3700万円などを活用し、キャンプ場の面積を約6千平方メートルから約1万1千平方メートルに拡大し、全域でフリーWi―Fiを利用できるようにした。一部の区域には電源を設置し、リモート会議前の身支度を想定してシャワー設備や女性専用パウダールームも新設した。
利用料金は、電源を備えた「オートキャンプサイト」の区域を午前11時から翌日午前10時まで使った場合で4000~7500円(居住地などによって異なる)。
市は、リニューアルを機にキャンプ場の営業期間も変更する。12月から翌年2月までの閉鎖期間をなくし、年末年始(12月28日~1月4日)と毎月第1、第3月曜以外は営業とする。
市は、リモートワーク環境の整備と営業期間見直しによって新たな需要を掘り起こし、年約6300人(平成30年度)だった利用者を約1万2千人に引き上げるとしている。(兼松康)