--経済界などからは水際対策強化の経済的なデメリットの方が大きかったとの声もあるが、どう考えるか。また、1日当たりの入国者数の上限について、撤廃を求める声もあるが、撤廃の基準や見通しは
「やはり感染拡大と社会経済活動の維持のバランスというのが大変重要なポイントだと思います。そしてそのバランスを考える際のポイントは、この感染者、感染状況をはじめ、さまざまな状況を総合的に判断するということなんだと思います。水際対策については先ほども少し触れましたが、内外の感染状況の違い、各国の水際対策のありよう、3回目のワクチン接種の進み具合、検疫体制のありようといったものを総合的に勘案して判断すべきものであると思います」
「(水際対策緩和の)今回の判断については冒頭申し上げた、このバランスの中で一つ判断をしたと。そして今申し上げたさまざまな観点を総合的に判断して、この新しい体制を公表させていただいたということであります。今後については、さまざまな意見があるのは十分承知をしていますが、感染拡大と社会経済活動の維持のバランスの中で、今申し上げた諸点を考えながら、どこまで緩和することができるのか。これは絶えず考えていきたいと思います」
「あくまでも今回の措置は、まず第1弾ということで、段階的に緩和をしていく上の一つのステップだと思っています。引き続き状況をしっかり注視していきたいと思っています」
--高齢者の3回目のワクチン接種について、交互接種や副反応への不安の声がある。不安解消を含めどのような取り組みが必要か。首相自身は、いつ3回目の接種を受けるか
--「まず、この終わりの方からいきますと、私は2回目の接種を去年の8月の終わりに受けてますんで、2月の終わりになりますと6カ月経つんだと思いますんで、その後、3月の頭ぐらいには、ぜひ受けたいなと思っております。モデルナ製を受けることを予定しております」
「そして、高齢者の方々の中から副作用に対する不安ですとか、さまざまな意見があり、なかなか接種が進まないのではないかという質問につきましては、そういったご意見があるということ、これは十分認識しております。だからこそ安全性、さらに有効性についてしっかり説明しなければいけないということで、SNSはもちろんですし、さまざまなメディアを通じて、その有効性あるいは安全性についてしっかり説明をさせていただいているということであります」
「ワクチンの種類よりスピードをぜひ重視して取り組んで、ワクチン接種を受けていただきたい。それがあなた自身やご家族の皆さんのみならず、社会全体を守ることになるんだということで、接種に対する理解をお願いしているということであります。ぜひこれからもさまざまな発信の場を活用させていただきまして、接種券が届いたならば、迅速に接種を受けていただくようご理解をいただけるよう、努力を続けていきたいと思っています」
=おわり