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【赤の広場で】1カ月遅れの正月

新型コロナウイルスの影響で帰国が困難な状況が続く中、せめてロシアで正月気分を味わおうと、昨年7月、親族から餅などを詰めた小包を船便で送ってもらった。しかし普段は約2カ月で届くのに、なかなか届かない。追跡サービスも日本からの出発を最後に更新がなく、「紛失したかも」と落胆していた。

しかし今月上旬、ロシアの郵便局から「荷物到着。引き取り可能」との通知が携帯電話に届いた。小包を持ち帰って開けてみると、賞味期限切れの食材や調味料の山。幸いにも餅は賞味期限内で、雑煮にしたり焼いたりして1カ月遅れの正月の味を堪能した。

半年間も荷物が届かなかった原因を調べると、極東ウラジオストクの港が昨年夏ごろからパンク状態になっていると分かった。新型コロナの流行で停滞していた経済活動が再開し、滞留していたアジアから欧州向けの貨物が激増した上、燃料費高騰などで欧州までの輸送を海運から安価なシベリア鉄道による陸運に切り替える物流会社が増えたことが背景にあるという。

日本郵便のサイトによると、新型コロナ流行後、ロシア向け荷物は船便しか引き受けていなかったが、1月下旬からそれも止めた。手元の餅を眺め、無事に届けてくれた日露の物流関係者の苦労に思いをはせた。(小野田雄一)


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