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北京五輪、テレビはどう伝えた? シンプル開会式、新技術も、視聴率は伸びず…

日本選手の活躍が連日伝えられる北京冬季五輪も、20日に閉会式。新型コロナウイルスの厳戒態勢の中、疑惑の判定やトラブルも伝わり、テレビ視聴率はそこまで伸びてはいない。ここまでの五輪放送を、メディア担当記者が振り返る。

東京五輪のレガシー

A ビデオリサーチによると、56・4%を記録した東京五輪の開会式には遠く及ばず、今大会のNHKの開会式中継は世帯平均視聴率(関東地区、速報値)が21・3%でした。平昌(2018年)は30・1%だったから、過去の冬季五輪と比べても高くはないですね。

B 演出はシンプルで良かった。実態にそぐわない〝民族間の調和〟を強調する内容には辟易(へきえき)したけど、スケールの大きさや統一感は伝わった。

C 米領サモアの旗手が上半身裸で入場したのには驚きました。民族衣装が楽しめるのは、五輪開会式ならでは。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の約10分のあいさつは、中国のSNS・微博(ウェイボー)でも「行進でも寝なかった父がバッハで寝た」と不評でした。

A 東京五輪では開会式の手話実況がなく問題となりましたが、今回はEテレで放送され、音声解説を手話にする中継役「フィーダー」の名前も出ました。視聴者にも好評で、NHKは新年度以降、手話放送を強化する予定です。

B 個人的には競技にあまりのめり込めなかった。せっかく時差1時間という恵まれた視聴環境なのに。スキージャンプ混合団体でのスーツの規定違反など、不透明な要素が多かった点も影響しているのかもしれない。

デスク 東京五輪では、「ゴン攻め」「ビッタビタ」など新語・流行語大賞にもノミネートされるような話題の解説があったけど、今回の実況では目立つ解説者も出ていないよね。

最新技術で臨場感

C コロナ禍で、競技場の外の様子がほとんど放送されないのも寂しいです。その中で驚いたのは、最新のバーチャル技術で現地を再現したTBSの「XRステージ」!

デスク スタジオの司会者らが、スタジアムの前や競技会場に本当に来ているかのようだった。スノーボード中継では滑る面の高さや傾斜がよく分かり、ムードを高めるだけでなく、競技の魅力を伝えるのに一役買っていたな。

C そのスノーボードでは、NHKの男子ハーフパイプ決勝の中継で、平野歩夢(あゆむ)選手が金メダル獲得を決めた3回目の試技直前に放送がサブチャンネルに切り替わる悲劇が! 視聴方法が分からず歴史的瞬間を見逃した人も多かったようです…。民放の情報番組は、平野選手の地元の観戦会場のテレビがうまく切り替わらず、怒号が飛んでいる様子を伝えていました。

B 金メダルといえば、3連覇をめざした羽生結弦(ゆづる)選手らが出演したフィギュアスケート男子シングルフリー(NHK)は、開会式をしのぐ今大会断トツの26・0%の視聴率をたたき出した。ただ、全体的には期待ほど視聴率がふるっていない。テレビ各局は巨額の放送権料を払っていて、東京五輪でさえ、五輪放送に関わる民放全体の収支は赤字だったのに。

A NHKによると、同時・見逃し配信サイト「NHKプラス」や特設サイトのライブストリーミングなどのデジタルサービスの利用者は伸びているとか。配信利用が加速した東京五輪を経て、この流れは止まらないでしょう。

デスク 五輪やW杯といった大きなスポーツ大会を今後どう伝えていくか、テレビ各局が前向きに考えたくなるような格好いいラストをお願いします!


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