バイデン米大統領は15日、国立公文書館に、トランプ前政権時代のホワイトハウスの訪問客記録を、昨年1月の議会襲撃を調査する下院特別委員会に提出するよう命じた。米メディアが16日伝えた。トランプ前大統領が「大統領特権」を主張して記録提出に反対していたが、バイデン氏は「国益に資さない」と退けた。
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訪問客記録は、下院特別委が国立公文書館に請求した。ホワイトハウスの弁護士は15日の同館宛て書面で、議会襲撃を念頭に「憲法をないがしろにした事態をめぐる情報の開示阻止のために大統領特権を使うべきではない」と指摘。15日以内に記録を下院特別委に提出するよう命じた。
米メディアによると、オバマ政権はホワイトハウスの訪問者記録を公表していたが、トランプ政権は「国家安全保障や訪問客のプライバシーに関わる」として非公表にした。バイデン政権は月に1回、一部の例外を除いて公表している。
(共同)