• 日経平均26659.75112.70
  • ドル円129.33129.34

花粉症シーズン到来…オミクロン株と何が違う?

間もなく花粉症シーズンが本格化する。ただ、鼻水やくしゃみといった典型的な症状は、感染が広がる新型コロナウイルスのオミクロン株と似ているとされる。花粉症の症状があれば、自分がコロナに感染したかどうか分かりにくくなる恐れもあるとして、耳鼻咽喉科の医師らでつくる学会は、医療機関への早期相談を呼びかけている。

マスク姿でJR大阪駅前を行行き交う人ら=17日午後、大阪市北区(恵守乾撮影)
マスク姿でJR大阪駅前を行行き交う人ら=17日午後、大阪市北区(恵守乾撮影)

医療機関に早期相談を

「オミクロン株が流行する今シーズンは、花粉症が本格化する前にお近くの耳鼻咽喉科医へご相談ください」。1月末、日本耳鼻咽喉科頭頸(とうけい)部外科学会(東京)がこうした啓発を行った。

背景にあるのは、オミクロン株と花粉症の症状に多くの共通点があることだ。

同会によると、オミクロン株に感染した場合、73%に鼻水、60%にくしゃみといった症状がみられる。また感染者の過半数が倦怠(けんたい)感を自覚するが、花粉症でも半数近くの人に倦怠感がある。このため花粉症の症状があると、オミクロン株に感染したとしても気付きにくくなる可能性があるというのだ。

どう見極めれば

コロナと花粉症を併発した場合、どう見極めればいいのか。花粉症治療を専門とする日本医科大大学院の大久保公裕(きみひろ)教授(耳鼻咽喉科)は、花粉症の治療薬を用いても症状が長引く場合などには、医療機関への受診や簡易キットで検査するのが望ましいとする。

一方、花粉症の症状しかなかったとしても、コロナの流行下では注意が欠かせない。目を触ったり鼻をかんだりした際、手に付着したウイルスが粘膜を通じて体内に入り、コロナに感染する恐れがあるためだ。

このため目や鼻に触れる際には、手を洗ったりアルコール消毒したりすることで、感染リスクを低下させることを心がけたい。

双方に有効な対策

コロナと花粉症、双方に有効とされる共通の対策もある。具体的には、ゴーグル型のメガネの着用▽鼻うがい▽換気の際にはカーテンや網戸をする―といった方法だ。

大久保氏は「花粉症の症状を出さないようにすることが周囲の人のためにもなる」と強調。花粉症は飲み薬や目薬のほかにもさまざまな治療法がある。本格的な花粉症シーズンを前に、少しでも気になる人は早めに耳鼻咽喉科などを受診するよう呼びかけている。

大久保氏が理事長を務めるNPO法人「花粉症・鼻副鼻腔炎治療推進会」は、コロナ下での花粉症対策や治療法をまとめた「花粉症デジタルガイド」を作成し、ホームページ上で公開している。

今春のスギ花粉量は

大久保氏によると、国内における花粉症の推定患者数は約2千万~3千万人。大人だけでなく、5歳程度の子供にも症状が出ることがある。働き盛りの20~40代では、半数弱の人が花粉症にかかっているという。

環境省によると、花粉が飛散する時期は地域や植物によって異なる。スギやヒノキは春、イネ科のカモガヤなどは春から初秋までを中心にそれそれ飛散する。キク科のブタクサなどは、夏の終わりから秋にかけて飛散することで知られる。

日本の森林面積の18%をスギ人工林が占めている。このため花粉症の多くはスギ花粉が原因だと考えられている。

日本気象協会(東京)の予測によると、今シーズンの花粉の飛散量は、東日本では多い傾向(前年比110~170%)にあるのに対し、西日本ではやや少なくなる(同70~80%)という。

スギ花粉の飛散のピークは大阪では3月上旬から中旬になる見込み。4月上旬から中旬には、ヒノキ花粉も多く飛散するという。

一部地域ではすでに花粉の飛散が始まっている。同協会は「万全の対策が必要」と呼びかけている。(小川原咲)


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)