特使、3月にミャンマー訪問へ ASEAN外相会議開催

    【シンガポール=森浩】東南アジア諸国連合(ASEAN)は17日、議長国カンボジアの首都プノンペンで外相会議を開き、国軍がクーデターで実権を握ったミャンマー情勢などを協議した。ロイター通信によると、会議後に記者会見したカンボジアのプラク・ソコン副首相兼外相は自身がASEAN特使として3月にミャンマーを訪問する方針を明らかにした。

    特使派遣は昨年4月の特別首脳会議で合意されたが、これまで国軍は受け入れを拒んでいる。特使がミャンマーを訪問したとしても、国軍がアウンサンスーチー氏(拘束中)や民主派メンバーとの面会を認める可能性は低い。当事者間の調停役を果たすことは困難とみられている。

    外相会議は当初、1月に開催予定だったが、カンボジアが国軍が任命した外相を招待する姿勢を見せたことに対し、一部加盟国が「クーデター容認につながる」と反発を強めたために延期されていた。

    17日の会議には、ミャンマーからは外務省高官がオンラインで出席した。プラク・ソコン氏は記者会見で、会議ではミャンマー側に「最大限の自制と建設的な対話」を促したと明らかにした。

    会議後、マレーシアのサイフディン外相は「特使が(ミャンマー民主派による)挙国一致政府(NUG)の代表者と面会することを求める」とのコメントを発表。国軍に対して特使の活動に制限を加えないよう要求した。


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