17日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大幅続落し、前日比622・24ドル安の3万4312・03ドルで取引を終えた。終値の下げ幅としては今年最大。ウクライナ情勢の緊迫化を懸念した売りが膨らんだ。
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ハイテク株主体のナスダック総合指数も大幅続落し、407・38ポイント安の1万3716・72。
バイデン米大統領が、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が「近日中に起こる可能性がある」との認識を示したことから、投資家のリスク回避姿勢が強まった。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ加速への警戒感が根強いことも相場の重荷となった。
比較的安全な資産に運用資金を逃避させる動きが広がった。ニューヨーク債券市場では米国債が買われ、米長期金利の指標となる10年債利回りが一時1・95%台まで急低下した。ニューヨーク金先物相場は、中心限月の終値が約8カ月半ぶりに節目の1オンス=1900ドル台を回復した。
個別銘柄では、ITのセールスフォース・ドットコムや建設機械のキャタピラーの下げが目立った。(共同)