現役の通勤型車両を実際に運転できる親子向けの体験イベントが3月19日から3日間、神奈川県海老名市の小田急電鉄海老名電車基地で行われる。小学4~6年生の子供が対象で、約40メートルにわたって運転できる。
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小田急電鉄によると、「鉄道係員の仕事に興味や愛着を感じていただきたい」という車両整備担当の係員のアイデアから生まれた企画で、鉄道マナーや安全に対する意識向上などを目的に実施。参加者は「電車運転士養成プログラム」をコンパクトに疑似体験。現役の乗務員から電車が動く仕組みや機器などについて説明を受け、模擬装置を活用したアナウンスや扉の開閉など車掌業務にも触れることができる。イベントでは親子で「特別運転士学科試験」を受験。合格した子供に実際の乗務員室へ進んでもらうようにするという。
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運転できるのは、箱根登山鉄道と同様の赤い塗装を施した1000形車両。箱根登山鉄道と姉妹提携を結んでいるスイス・レーティッシュ鉄道をイメージしたデザインで、「レーティッシュカラー」とも呼ばれている。海老名電車基地の車庫線内に設ける約40メートルの「特別行路」が体験の舞台。現役運転士の付き添いのもと、制服・制帽を着用してマスターコントローラーやブレーキ弁を操作し、本物の電車を運転する。
今月21日午後3時から小田急トラベルのウェブサイトで先着順に限定69グループの親子の申し込みを受け付ける。参加費用は親子1組2人で3万2000円(税込み)。