• 日経平均00
  • ドル円126.76126.79

五輪「素直に喜べず」 政治に振り回された各国記者

【北京=桑村朋】20日に幕を閉じた北京冬季五輪。競技では感動的な場面がみられた一方、政治色の強さが際立った大会でもあった。取材した各国記者の目にはどう映ったのか。

【北京五輪2022】<閉会式> トーマス・バッハIOC会長と習近平国家主席(手前)=20日、国家体育場(桐原正道撮影)
【北京五輪2022】<閉会式> トーマス・バッハIOC会長と習近平国家主席(手前)=20日、国家体育場(桐原正道撮影)

「政治に振り回された五輪として記憶に残る大会になった」と語るのは、英メディア「インサイド・ザ・ゲームス」のマイケル・パビット記者。大会ではロシアとウクライナの選手がハグで喜び合う場面もあったが、「(紛争の危機が迫る)両国の今を見ると素直に喜べなかった」と振り返る。

終盤には、大会組織委員会の報道官が新疆ウイグル自治区の強制労働は「噓」などと発言した。パビット氏は「政治的中立を掲げる五輪では異例だ。あり得ない政治的発言だ」と批判。「五輪は純粋なスポーツの大会だ。自国の主張を披露する場ではない」とした。

スロバキアのスポーツメディアのトマス・プロコップ記者は「問題だらけの大会だった」と分析。安全性が懸念された硬い人工雪や極寒下での競技に触れながら、「選手が危険な環境にさらされた」とする。

開閉会式では組織委の蔡奇会長が真っ先に「習近平国家主席の全面的な協力」に感謝を述べるなど、「中国の政治宣伝活動が多かった印象だ。素直に楽しめない五輪だった」と嘆いた。

一方、中国メディアの男性記者は「世界に真の中国を知ってもらう良い機会になった」と誇り、「中国は世界に誤解されている。五輪の成功を機に中国の良さが広まれば…」と語った。

ロシアメディアの記者は「閉会式は世界が一つになるような暖かみを感じた。五輪取材は5回目だが最も好印象だ」と評価。ただ、ウクライナ情勢への質問には「コメントできない」と答えた。


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)