紛失した離職票は再発行できる!? 再発行に必要な書類や申請方法を解説

はじめに

会社を退職する際に受け取る離職票は、失業手当の手続きなどに欠かせない大切な書類のひとつです。一方で、「失業の手続きをする前なのに、離職票を紛失してしまった!」というトラブルも珍しくありません。実は、離職票は再発行できるのはご存知ですか。今回は、離職票の再発行について、その方法やポイントについて解説します。

離職票を紛失しても再発行が可能

※画像はイメージです(Getty Images)
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「離職票をなくしてしまったら、もう失業手当受給の手続きはできないの?」と不安に思われる方もいるかもしれませんが、離職票は再発行が可能です。離職票を紛失、または破損してしまった場合、雇用保険法の施行規則では労働者が希望すれば再交付できると定められています。

再発行の手続きには、主に離職した会社に連絡し人事担当者に再発行の依頼をする方法と、自身で最寄りのハローワークにて再発行の手続きを行う方法の二つがあります。

しかし、いずれの手段であっても、再発行には期限が定められていたり必要な書類を準備する必要があったりと、いくつかの気をつけるべきポイントがあるため注意が必要です。

離職票の再発行に必要な書類

再発行の手続きには、以下の書類が必要です。

  • 離職票再交付申請書
  • マイナンバーカードや運転免許証など、顔写真付きで身分を証明できる書類
  • 代理人による申請の場合、委任状と代理人自身の本人確認書類

手続きの際に提出する「離職票再交付申請書」は、ハローワークのホームページからダウンロードするか、もしくは窓口で受け取れます。再交付申請書には、申請者の氏名や性別、生年月日の他、勤務していた事業所(会社)の情報も記入する必要があります。

また、窓口での申請ではその場で再交付申請書を記入する場合があるため、上記の書類にくわえて「雇用保険被保険者証」を持参するとよいでしょう。雇用保険被保険者証は、離職票と同じく退職時に渡されることが多いため、退職した際に渡された(届いた)書類などを再度確認しておきましょう。

離職票を自分でハローワークで再発行する場合

ここからは、自分で離職票を再発行する場合の申請方法について解説します。どの手段で申請するかによって必要な手順や準備する書類なども変わる場合があるため、しっかり確認しておきましょう。

※画像はイメージです(Getty Images)

▼窓口で申請する

窓口で離職票の再発行を申請する場合は、先ほど説明した必要書類を持参します。離職票再交付申請書は、自宅で記入しておくと手続きがスムーズですが、窓口で受け取りその場での記入も可能です。ただしハローワークで記入する場合、自身の情報と合わせて会社情報の記入、そして雇用保険の被保険者であることを示す「被保険者番号」を記入する必要があるため、雇用保険被保険者証を持参するとよいでしょう。

また、申請書には押印が必要な場所もあるため、認印など印鑑も忘れずに持参すべきです。窓口では、代理人による再発行申請はできません。そのため、必ず本人が出向くようにしましょう。

▼郵送で申請する

再発行の申請は、郵送でも問題なく行えます。郵送の場合は離職票再交付申請書、本人確認用書類のコピーを送付します。郵送先は、自身の最寄りではなく離職した会社を管轄しているハローワークにしておくと、離職票を受け取るまでの日数が短縮できるためスムーズです。

また、うっかり失念してしまいがちなのが、返信用封筒の同封です。必ず自宅など返送先の住所や宛名を書き、過不足ない送料分の切手を貼った上で、忘れずに同封しましょう。

▼電子申請する

再発行の手続きには、電子申請の利用も便利です。電子申請には、電子政府の総合窓口である「e-Gov」を使用します。e-Govは行政情報のポータルサイトであり、政府が運営しています。

パソコン上で再発行申請書を記入し、電子証明書をあわせて提出すると手続きが完了。電子申請は、平日や時間などを気にせず使用できるため、窓口に行く時間の取れない方や、自宅で手続きを行いたい方は活用してみるとよいでしょう。

ただし、e-Govによる手続きを初めて行う場合は、アプリのダウンロードやアカウントの登録が必要です。また、離職票の再発行には電子証明書の提出が欠かせないため、申請の際には注意しましょう。

離職票の再発行を会社経由で行う場合

離職票を使用する手続きの申請期限などに余裕があり急ぎでない場合や、自身で再交付申請を行うのが困難な場合は、会社を経由して手続きを行うとよいでしょう。会社は退職者の離職証明書の保管と、退職者本人による要望の対応が義務付けられているため、本人の代理として再発行の申請を行います。

会社に再発行を依頼する場合は、離職証明書を保管している人事・労務部の担当者に連絡します。再発行された離職票は郵送で自宅に届きますので、本人が会社に行って手続きを行う必要もありません。

ただし、会社の退職証明書の保管は4年間までとされています。そのため、もし会社に再発行の申請を依頼する場合は退職から4年以内であるかを確認しましょう。

離職票を再発行する際のポイント3つ

ここからは、離職票を再発行する際のポイントを3つ解説します。

1.ハローワークなら即日再発行が可能

「少しでも早く再発行した離職票が必要」という場合は、離職した会社を管轄しているハローワークで手続きをするとよいでしょう。会社を管轄しているハローワークでは、即日離職票が再交付されます。

なお、管轄外であっても再発行は可能ですが、その場合は数日~1週間ほど受け取るのに時間がかかってしまう可能性があります。そのため、失業手当の申請期限が迫っているなど、できれば当日中にも離職票を受け取りたいならば、会社を管轄しているハローワークに出向いた方が得策です。

2.離職票の再発行の期限に注意する

離職票の再発行に期限はありません。そのため、ハローワークで手続きを行う場合はいつでも再発行が可能です。一方で、会社を経由して再発行申請を行いたいのならば、会社の離職証明書の保管期間である4年の間に再発行希望の旨を連絡する必要があります。

ただし、手続きに離職票を使用する失業手当の申請期限は、退職日から1年間です。そのため、「いつでも再発行できるから」と思っていると、先に失業手当の申請期限を迎えてしまう可能性があります。よって、失業手当の手続きに離職票を使用する場合は、必ず申請期限内に再発行の手続きを行いましょう。

3.再発行した場合は古い離職票は無効になる

「再発行した離職票を受け取った後に、紛失した離職票が見つかった」という場合、紛失した離職票は使用できませんので注意が必要です。離職票を再交付すると、交付日の時点で紛失した離職票はその効力を失います。

そのため、「古いほうが見つかったからこちらを使おう」と申請の際に持参しても、手続きはできないため気をつけましょう。再発行し新しい離職票を受け取ったならば、その後の申請は必ず再発行した離職票で行うべきです。

まとめ

離職票は、紛失した、もしくは汚れたり破れたりしてしまった場合でも、再発行ができます。そのため、慌てずに落ち着いて再交付の申請を行うことが大切です。

離職票の再発行には期限がありませんが、失業手当の申請は1年の申請期限があることを忘れないようにしましょう。「紛失した」と気づいたら、その時点で迅速に再発行に向けて申請や会社への連絡を行うべきです。

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