林芳正外相は22日、フランス政府と欧州連合(EU)共催の「インド太平洋閣僚会合」にオンライン形式で参加した。ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部2地域の「独立」を承認する大統領令に署名したことや、中国による東・南シナ海での一方的な現状変更の試みについて「力の論理が幅を利かせ、既存の国際秩序を揺さぶっている」と非難した。
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林氏は2地域「独立」承認を「ウクライナの主権・領土の一体性を侵害し、国際法に違反する」と非難。仏政府とEU主催の閣僚会合を「国際秩序を支える普遍的価値と原則を守るために同志国の連携にわれわれがコミットしている証左だ」と歓迎した。
その上で「自由で開かれたインド太平洋」を実現するため欧州諸国を含む同志国との連携強化が必要と強調。具体的には海洋安全保障、インフラ開発支援での協力が重要とし、デジタル分野や経済安全保障での連携が「経済的威圧を抑止することにもつながる」と訴えた。