森ビルは22日、エスカレーターの手すりに付着したウイルスを紫外線で99・9%除菌する装置を開発したと発表した。新型コロナウイルス流行後、感染を防ぐ目的で手すりを持つ人が減り、緊急停止時などの転倒事故や将棋倒しの発生が懸念されている。利用者に安心して手すりを持ってもらい、安全性向上につなげる狙い。来年にも製品化したい考えだ。
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紫外線照射装置など産業用ランプを手掛けるオーク製作所(東京)と共同開発した。既存のエスカレーターの端に箱型の装置を取り付けて使う。除菌を想起させる青色の光も付けた。事故のリスクが高くなる全長の長いエスカレーターなどへの導入を目指す。
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22日には六本木ヒルズ(東京都港区)で実証実験を行った。森ビルの担当者は「感染拡大後、手すりをつかむ人は確実に減った。事故が起きる前に対策をしたい」と話した。