在宅勤務でも子どもを保育園に預けるのは可能?入園するための工夫を6つ解説

    働き方が柔軟になりつつある今、「在宅勤務」という新たな働き方が確立されはじめました。しかし、「在宅勤務でも保育園を利用できるの?」と子育て中の方ならではの不安も存在します。

    在宅勤務でも保育園への入園は可能ですが、入園するにあたっていくつかハードルが存在するのが現状です。そこで今回は、在宅勤務で子どもを保育園に預けるために知っておくべきことを解説していきます。この記事を参考に、在宅勤務でも入園できるよう事前の準備を行ないましょう。

    ※画像はイメージです(GettyImages)
    ※画像はイメージです(GettyImages)

    在宅勤務でも保育園に入園は可能なのか

    在宅勤務でも子どもが保育園に入園することは可能です。しかし、地域によっては入園の優先順位などの問題点もあります。

    なぜ?地域によっては入園の優先順位が低くなる場合も

    地域によってなぜ入園の優先順位が低くなるのかというと、保育園は「自宅での保育が困難な家庭」を優先的に入園させるからです。つまり、在宅勤務の人は自宅で育児ができると判断され、優先度が下がってしまうケースがあります。

    最近では在宅勤務を行う人が増え、「在宅勤務をしながら育児をすることの大変さ」が社会的に認知されてきました。その結果、今までは在宅勤務の場合には優先順位を下げていた地域も、「働く場所によって優先順位の格差をつける方針」を撤廃する動きがとられるようになってきたのです。

    しかし、まだ地域によっては入園が難しいケースが存在するのが現状です。そのため、自分が今住んでいる地域の入園条件や要項を必ずチェックしましょう。

    在宅勤務で保育園を利用せず在宅保育を行う場合の課題3つ

    続いては、在宅勤務の人が在宅育児をする際の課題を3つ紹介していきます。

    1.子どもがいる環境では仕事に集中できない

    子育て中の場合、子どもの面倒を見ながら仕事を行う必要があります。そのため、子供の相手に時間をとられ、仕事がなかなか捗らないという場合も多いです。

    仕事に集中できるように、子どもを寝かしつけたり、子どもが好きなおもちゃや本を用意してそちらに注目がいくよう誘導したりと、仕事を行うまでに苦労がともないます。結果として、オフィスで働くよりも仕事時間が増えてしまう場合もあるでしょう。

    また、大事なWeb会議などに誤って子どもが入ってきたり、PCや書類を勝手に触ってしまったりと問題もあげられます。

    2.育児と仕事の板挟み状態になる可能性がある

    仕事でも育児でもそうですが、突発的に作業量が増える時があります。仕事を中途半端にしてしまうと周りに迷惑をかけるだけでなく、自分の評価も下がってしまいます。また、仕事が多いからと言って、育児をおざなりにしてしまうことは、決してあってはならないことです。

    そのため、ときには育児と仕事の板挟み状態になってしまうことも。板挟み状態を避けるためにも、仕事が忙しいときは両親に頼ったり、ベビーシッターを利用したりするようにしましょう。

    3.在宅勤務と在宅育児の大変さを理解してもらえない

    最近では少しずつ在宅勤務と在宅育児の大変さが理解されはじめましたが、まだ浸透しきれていないのが現状です。在宅育児の大変さを知らない人と仕事をしてしまうと、お互いに不満が溜まってしまう可能性もあるでしょう。

    社会的に大変さが今以上に理解されることが望ましいですが、まずは自分の周りに伝えていくことが仕事を円滑に進めていく上で重要です。周りの理解や協力を得ながら活動できないと大変な思いをする場合があるため、在宅育児をする際は事前の根回しをする必要がありそうです。

    在宅勤務でも保育園に入園するための6つの工夫

    それでは、在宅勤務でも保育園に入園するための工夫を6つ紹介していきます。

    1.入園するための点数の算出方法を把握する

    まずは入園するための点数の算出方法を把握しましょう。点数に関しては基本的に「基準指数」「調整指数」の二つの指数から決定されます。

    「基準指数」とは、就労状況(フルタイム勤務や外勤など)や健康状態(病気や障害など)など、両親に関する情報を点数にしたもの。「調整指数」とは、家庭状況(兄弟が在園、自宅に祖父母がいるなど)に合わせて、点数を加点や減点するものです。

    この二つの指数を足し合わせたものが自分たちの点数になります。そして、合計点数が同じ家庭が存在する場合、低所得の家庭や自治体の居住歴などで優先順位を付け、入園できる家庭が決定します。

    2.仕事内容の証明書を用意する

    入園するためには、必要な証明書があります。会社勤めの場合は、勤務先や就労日、就労時間、収入などが記載されている就労証明書(勤務証明書)が必須です。

    また、フリーランスや経営者の場合は、就労証明書に加えて前年分の確定申告書控えのコピー、もしくは営業許可書・開業届のコピーが必要になります。証明書など取得するのには時間がかかってしまう場合もあるため、早めの準備を意識しましょう。

    3.人気の保育園は避けて申し込む

    人気の保育園は競争率が高いため、在宅勤務の場合だと落選する可能性が高いです。全ての保育園に落ちてしまう最悪の事態を避けるためにも、自分たちの点数と、保育園の過去実績点数を比較した上で、入園できそうな保育園に申し込むようにしましょう。

    4.認可外保育施設を利用する

    地域によっては、両親が共働きフルタイム勤務をしている場合でも入園できないことがあります。少しでも点数を上げるために、認可外保育施設を利用しましょう。認可外保育を利用すると加点対象となり、入園にあたって有利に働きます。

    5.ベビーシッターサービスを利用する

    認可外保育と同様にベビーシッターサービスも加点対象です。仮に認可保育に落選してしまった場合、ベビーシッターサービスを利用しながらフルタイム勤務することで、認可保育に翌年入園する確率を上げられます。

    6.フリーランスの場合は開業届を出す

    フリーランスの場合は、開業届を出すようにしましょう。開業届を税務署に提出することで就業扱いになります。未提出だと内職とみされることもあるため、点数をあげるためにも開業届を提出し個人事業主になりましょう。

    まとめ

    在宅勤務でも保育園に入園するための6つの工夫を解説しました。在宅勤務で在宅育児をすることは非常に大変です。しかし現実問題、保育園に入園できず苦労している家庭も少なくありません。このような辛い思いをしないためにも、事前準備をしっかり行いスムーズに入園できるよう早めに活動しましょう。


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