• 日経平均28942.14-280.63
  • ドル円135.16135.21

マネーに色はないけれど…それでも「プリンスホテル」が元気な日本が好き

東京「品川プリンスホテル」など都市型のホテルでは、映画館やボーリング場、水族館を併設するなど、巨大なスケール感を生かした、ここでも独自のホテルスタイルを築いてきましたし、箱根や軽井沢ではゴルフ場、苗場、万座などではスキー場なども運営してきました。週末や休日をホテルで過ごす文化が必ずしも定着しておらず、数々のリゾート破綻事例を抱える日本市場において、曲がりなりにも独自のホテル運営の手法で、リゾート文化を維持してきたことは、やはり日本の生活文化全般への貢献という意味での歴史的存在意義が大きいブランドだったと思います。

そういう意味で、一部施設の所有権だけとは言え、大型の売却に踏み切ることに感慨とちょっとした心配を感じる人は筆者含め少なくないのです。

優美なロビー 和と洋の融合(ザ・プリンス箱根芦ノ湖 筆者撮影)
優美なロビー 和と洋の融合(ザ・プリンス箱根芦ノ湖 筆者撮影)

フラッグシップ物件はぎりぎり温存か

しかしながら、今回売却されたのが先述したちょっと“クセの強い“「ザ・プリンスパークタワー東京」や業績を上げるためには苗場、雫石など生活者の行動様式自体を再度変容させる力技が必要なスキー場関連など一部であり、当面の運営をプリンスホテルが引き続き行うこと。そして箱根や軽井沢など“シグネチャー”つまり象徴となる物件や、再開発を控える品川、高輪など、今後のフラッグシップは温存されたように見受けられますので、なんとか「プリンス」ブランドの命脈は保たれたと思いたいところです。

新生プリンスホテルにおいても、国際金融資本とグローバルホテルブランドの魅力的だけれど画一的な文法と一味も二味も違う、プリンスホテルならでは「ある時代に日本人が描く夢」を体現するようなホテル文化の再興を強く期待してしまうのでした。


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)