東北大学が放射性物質に汚染された牧場地を貸し付けるなど、宮城県大崎市の鳴子温泉地区周辺で進む7つの大規模風力発電計画で、住民団体「鳴子温泉郷のくらしとこれからを考える会」(曽根義猛代表)などは、7事業で計最大約190基・総出力約65万キロワットとなる事業は「節度を超えている」などとして、計画の白紙撤回を求める反対署名3095筆を同県の村井嘉浩知事あてに提出した。署名活動は署名サイト「Change.org」などで続いている。
7つの風力発電計画は次の通り(各事業者による。一部は建設中)。
▷六角牧場(大崎、栗原両市)最大20基・7万キロワット(市民風力発電などでつくる川渡風力発電=札幌市)
▷宮城山形北部(大崎市、加美町、山形県尾花沢市、最上町)70~90基程度・最大30万キロワット(グリーンパワーインベストメント=東京都)
▷宮城山形北部Ⅱ(大崎市、加美町)5基程度・最大2万5000キロワット(ただし、宮城山形北部と合わせ30万キロワットを超えない、同)
▷ウィンドファーム八森山(色麻、加美両町)15~20基程度・最大6万キロワット(同)
▷大崎鳥屋山(大崎市、加美町)最大19基・7万5000キロワット(ジャパン・リニューアブル・エナジー=東京都)=環境影響評価手続きの「配慮書」段階で保留
▷宮城加美(加美町)10基・4万2000キロワット(同)=建設中、令和6年4月運転開始予定
▷宮城西部(加美町)最大30基・10万7500キロワット(日本風力エネルギー=東京都)