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国際ハッカー集団「アノニマス」がロシアを攻撃? 紛争はサイバー空間でも 日本企業にも脅威

ITメディア

ロシアが隣国ウクライナに軍事侵攻し、国際的な批判が高まる中、国際ハッカー集団「アノニマス」を名乗るグループが2月25日、ロシアに対するサイバー攻撃を行うとする声明をTwitter上で発表し、話題となっている。米国などの欧米諸国を中心とした軍事同盟「NATO」(北大西洋条約機構)がロシアとの武力衝突を恐れ、ウクライナへの軍事介入を表明しない中、同集団は「世界平和だけを望んでいる」としており、サイバー空間を使った、ロシアへの事実上の報復とみられる。(ITmedia)

国際ハッカー集団「アノニマス」のイメージ(提供:ゲッティイメージズ)
国際ハッカー集団「アノニマス」のイメージ(提供:ゲッティイメージズ)

「われわれは世界平和を望んでいる」

アノニマスを名乗るこのグループは同日、行動に踏み切った理由を「われわれは、一集団として世界の平和だけを望んでいる。 全人類のための未来を望んでいる」と説明。「現在、ロシア連邦に対する作戦に参加中。われわれの標的はロシア政府だ。民間企業も影響を受けるだろう」とロシアへのサイバー攻撃を示唆した。ロイター通信は2月23日深夜に、ウクライナ政府のWebサイトなどに大規模なサイバー攻撃が行われたと報じており、今後、サイバー空間でも“紛争”が起きる可能性がある。

ロシアに対するサイバー攻撃では一般国民も被害を受けることになる。これに対し、同グループは「ロシア国内では独裁者(プーチン)からの報復を恐れて、抗議の声を挙げることが難しいことをわれわれが知っているとロシア国民に理解してほしい」と呼び掛けた。仏AFP通信などは、ロシア国内では自国軍のウクライナ侵攻に反対する反戦デモが行われており、約1400人が拘束されたと報じている。こうしたロシア国内の情勢を念頭にしているとみられる。

「世界中の人々があなたたち(ロシア国民)のインターネットプロバイダーを粉々に壊しているが、それ(サイバー攻撃)はロシア政府とプーチンの行動に向けられたものであると理解してほしい」

同グループはまた「今、空爆されているウクライナの人たちの身にもなるべきだ。 力を合わせれば世界を変えることができる、何にでも立ち向かうことができる。 今こそ、ロシア国民が一丸となって、プーチンの戦争に『NO』を突きつける時だ」とも投稿し、ロシア国民の反戦機運を煽っている。

日本の官公庁や企業も被害に

アノニマスは匿名で活動する正体不明の国際ハッカー集団。特定のWebページに集中アクセスすることでサーバダウンを図る「DDoS攻撃」を主な攻撃手法とする。日本経済新聞の報道によると、過去には財務省や厚生労働省、金融庁などの官公庁のほか、日産自動車やソニーなども被害を受けたという。

アノニマスには公式YouTubeチャンネルがある一方で、Twitterは公式アカウントが存在せず、「アノニマス」を名乗るアカウントが複数存在する。今回、声明を発表したのはその一グループとみられる。

牧島デジタル相「日本もサイバーセキュリティ対策の強化を」

サイバー空間での争いが、日本にも波及する恐れもある。牧島かれんデジタル相は2月25日の記者会見で「ウクライナの情勢を見ていると、サイバー攻撃の危機が国際的に高まっていると考えるのが自然。サイバーセキュリティ対策の強化は日本でも必要だ」との認識を示した。

ロシアのウクライナ侵攻に先立ち、2月23日、デジタル庁の国民サービスのシステムを担当する部署に、サイバーセキュリティ対策の強化を求める注意喚起を行っているという。これに加え、牧島デジタル相は「金融庁や経済産業省などを通じて、産業界や金融業界に注意喚起をしている。引き続き、情勢を注視し、関係機関と密接に連携を取りながら日本のサイバーセキュリティ確保に万全を期していきたい」と話した。


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