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「処方しやすいのでは」 塩野義の飲み薬、呼吸器症状の改善も

塩野義製薬が25日、厚生労働省に対して承認申請した新型コロナウイルスの飲み薬は、すでに承認されている米メルク製と米ファイザー製の2種類とは異なる特徴を持つ。承認されれば初の国産飲み薬。専門家は治療の選択肢の幅が広がることに期待を寄せている。

メルクやファイザーの飲み薬に比べて、塩野義の薬は処方の対象者が広がると考えられている。

メルクとファイザーが行った臨床試験(治験)は、高血圧や糖尿病などといった基礎疾患を持つ人や高齢者など重症化リスクのある患者を対象に行われた。そのため、処方も、重症化リスクを持つ患者が対象になっている。

対して塩野義は重症化リスクのない患者も治験の対象にしたため、承認されれば12歳以上であれば広く投与できるようになると想定されている。愛知医科大の森島恒雄客員教授は「ずいぶんと処方しやすい薬であると期待できる。治療の選択肢が増える」と話す。

治験で確かめた効果も異なる。重症化リスクのある患者を対象に治験を行ってきたメルク、ファイザーは重症化・死亡の抑制効果を見たのに対して、塩野義は、オミクロン株流行後の患者を中心に治験を行い、鼻水やのどの痛み、せきなどの症状の改善効果を確認してきた。

塩野義は25日の承認申請にあたり、最終段階の治験の中間解析のデータを審査機関の医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出。データによると感染力のあるウイルスの量が減少する効果や、呼吸器症状の改善が見られたという。また、同社によると、研究室レベルの分析ではオミクロン株にも有効という。

「経口薬(飲み薬)は処方が早ければ早いほど効果がある。検査態勢が整い、一般の診療所などでも、すみやかに処方でききるようになれば、自宅療養で症状を抑えることができる」と指摘する森島氏。塩野義の飲み薬について「今後も調査を継続して重症化の予防や副作用の有無などを確認する必要があるが、これらが確認されれば、新型コロナもインフルエンザのような感染症のステージにきわめて近くなる」と話している。


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