マイナビは25日、2023年卒業予定者に関する企業の採用予定調査の結果を発表した。企業の採用意欲は回復傾向にあり、採用予定数を「増やす」と答えた企業の割合は増加。採用基準についても「厳しくする」との回答の割合が減っており、企業が人材確保に前向きな様子がうかがえる。
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発表された「マイナビ2023年卒 企業新卒採用予定調査」によると、採用予定数を増やすと答えた企業の割合は、文系の大学卒業予定者に関しては19.1%で、2022年卒の13.5%から増加。理系の大学卒業予定者でも、2023年卒に関しては22.9%の企業が採用予定数を増やすとし、2022年卒の17.3%から増えている。理系の大学院修了予定者でも同様の傾向がみられた。
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また、採用基準についても、企業はハードルを下げることを考えているようだ。2023年卒の採用基準を「厳しくする」と回答した企業は11.0%で、2022年卒の19.5%から減少。最も多いのは「前年並み」の86.5%とはいえ、企業は人材獲得に前向きだ。
新卒採用を実施する理由については、「組織の存続と強化(活性化)」との回答が7割弱。「年齢など人員構成の適性化」との回答も6割弱あった。
2023年卒の採用スケジュールについては、エントリー受付から面接の開始時期を3月とするケースが多かった。内々定出しの開始時期は4月とする企業が多く、2022年卒と同様のスケジュール感だという。
調査は2月1日から14日にかけて実施された。有効回答数は2632社。