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EU、プーチン資産凍結 「金融制裁の核兵器」は見送り

【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)は25日の外相理事会でロシアへの追加制裁として、プーチン大統領とラブロフ外相の資産を凍結することを決めた。ウクライナは、ロシアの貿易決済を遮断する強硬な金融制裁を取るようEUに求めていたが、ドイツなどの反対で合意できなかった。

EUのボレル外交安全保障上級代表(AP)
EUのボレル外交安全保障上級代表(AP)

ボレルEU外交安全保障上級代表は、記者会見で「EU内にあるプーチン氏の資産額は知らない」と述べており、制裁は政治圧力の意味合いが強い。英国も25日、プーチン氏の資産凍結を決めた。

対露制裁では、ロシアを国際決済ネットワークの国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除すべきか否かが焦点になっている。ロシアが石油やガス輸出で得た外貨送金を遮断する手段で、輸入国にも打撃が及ぶことから「金融の核兵器」(ルメール仏財務相)と呼ばれる。ウクライナのゼレンスキー大統領は米欧に実施を求めてきたが、バイデン米大統領は24日、「欧州が難色を示している」と述べ、EUのせいで実施できないと明かした。

EUでは理事会を前に、旧ソ連圏のバルト3国が、SWIFT排除を要求した。これに対し、ドイツのベーアボック独外相は「するどい刃が、必ずしも賢明な手段ではない」と反対を表明し、ロシアの市民団体や学生が送金を受け取れなくなると主張した。オーストリアやイタリアも慎重な姿勢を示している。

SWIFT排除を求めるポーランドのモラウィエツキ首相は25日、EU首脳あての書簡を公表し、「ロシアの爆弾で、民間人が死んでいる。強烈な制裁で、ただちに蛮行を止めるべきだ」と訴えた。EUは2012年、核開発疑惑が浮上したイランへの制裁として、イランをSWIFTから排除している。


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