履歴書の志望動機はどう書く? 熱意が伝わる書き方・例文を解説

はじめに

履歴書に書く志望動機によって、次の選考に行けるかどうかを左右するといっても過言ではありません。しっかり書きたいと思う反面、この小さな欄でどこまでアピールできるのか書き方に悩んでいる人も多いでしょう。

実は、志望動機には短いスペースでより熱意や思いを伝える書き方のポイントがあるのです。本記事では、履歴書の志望動機の書き方について詳しく解説していきます。

履歴書の志望動機の書き方3ステップ

※画像はイメージです(Getty Images)
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履歴書の志望動機欄の書き方は、大きく分けて3ステップに分かれます。構成としては「結論→理由→入社出来たらどのように貢献できるか」を、すっきりとまとまった文章で書くのが理想的です。一つずつ詳しく解説していきます。

ステップ1 企業を志望する理由(結論)を書く

まず、最初にその企業を志望する理由、つまりは「結論」を書きましょう。多くの書類に目を通している採用担当者にとって、長々とエピソードから始まる起承転結型よりも「結論→理由」で記入されていた方が内容が分かりやすいからです。

ステップ2 志望するに至った背景を書く

志望する理由(結論)を書いた後にその理由に至るまでの経緯を書きます。例として、結論が「貴社の〇〇という企業理念に賛同したから」というのであれば、「××年に行われた貴社の□□セミナーに参加いたしました。その際、××様のお話を聞き大きな感銘を受けました。」といったように結論と紐づけて書くことが大切です。結論に至る前のステップとして、どうしてその結論に至ったのかを第三者が見てわかるようにエピソードを交えて記入しましょう。

ステップ3 入社後の意気込みを書く

転職者は特に、少なからず「社会人初めての新卒者」よりも「即戦力」を求められます。そのため、入社後にどのように活躍してくれるつもりなのかが、採用担当者が一番聞きたいことです。入社したら自分はどのように働いていきたいのか、会社のどのような課題にどのように向き合っていきたいのか、できるだけ具体的に記入しましょう。

履歴書の志望動機を書く際のポイント4つ

志望動機を書く際のポイントとして、注意すべきことが4つあります。具体的に紹介していきますので、作成時に気を付けるのはもちろんのこと出来上がった後にもう一度見直してみましょう。

1.退職理由と志望動機に一貫性をもたせる

まず大切なのは、前職の退職理由と今回の職場の志望動機に一貫性を持たせることです。ここに矛盾が発生すると採用担当者から見て「一貫性のない人だ」「懲りない人だ」などと思われてしまいかねません。

あなた自身も、前職を辞める原因となった理由でまた新しい仕事を辞めるのは避けたいはず

です。同じ理由での転職を繰り返さないためにも、今一度前職を辞めた理由を整理し、応募先企業ではそれがきちんと解決できるのか整理してみましょう。

2.なぜその企業を選んだのか明確に記載

「〇〇業界に就きたかった」「人の役に立つ開発がしたかった」などの理由だと、「同じ業界の他の企業でもいいのでは」と思われてしまいます。大切なのは、数多くある企業の中で「なぜその企業を選んだのか」ということです。

「その企業でないといけない理由」というのをはっきりと伝えることで、採用担当者に熱意を伝えられます。応募先企業の企業理念や先輩の声などを見て、できるだけ明確に記入するようにしましょう。

3.オリジナリティのある内容を記載

今どきインターネットで検索すると例文はたくさんでてきます。本記事でもこの後に例文を紹介しますが、それはあくまでも例文に過ぎません。インターネットで見つけた例文というのは、あくまでも土台として使用し、そこにあなた自身の思いやエピソードをのせてブラッシュアップしていきましょう。そうすることで、文章にオリジナリティが出て、より読みやすく好印象な志望動機になります。

4.応募先企業によって志望動機は書き分ける

当然ですが、応募先企業を選んだ理由は企業ごとに異なるはずです。だからこそ、志望動機は使い回しをせず今回の応募先企業にマッチした志望動機をそれぞれ記入しましょう。応募する企業で使い回しができるような当たり障りのない書き方ばかりの志望動機だと、採用担当者にはすぐに見抜かれてしまいます。きちんと応募する企業1つずつ志望動機を考えていきましょう。

こんな履歴書の志望動機はNG

逆に志望動機に入れるべきではない志望動機もあります。陥りやすい2つの例を紹介します。

※画像はイメージです(Getty Images)

▼受動的な志望動機

あまりにも受け身な内容の志望動機はNGです。例えば、極端な例ですが「貴社は研修制度が非常に充実しており、今まで畑違いの仕事しかしていなかった私でも挑戦できると思いました」といった内容です。

これだと「仕事がこなせるようになるまで面倒を見てください」と言っているようなものです。ここまで極端なものでなくても、今一度自分の志望動機が応募先企業に頼り切った内容になっていないか最後に確認しましょう。

▼福利厚生や給与面をアピールした志望動機

もちろん、福利厚生や給与面を気にして応募先企業を選ぶことは悪いことではありません。ただ、志望動機の内容にそれを前面にもってきてしまうと、企業側からすれば「その分きちんと仕事はこなしてくれるの?」とあまりいい印象を持ちません。

自分の利益ばかりを追求して企業を選んだように見えてしまうからです。本当の理由がそうだったとしても、志望動機に書くのはもっと企業とあなたにとってプラスになる理由を選びましょう。

職種別に履歴書の志望動機の例文を紹介

では、これらの紹介してきた志望動機の書き方をもとに、実際の例文を一部ご紹介します。ぜひこれらを参考に、自分なりの志望動機を作ってみてください。

▼事務職の例文

貴社の「チーム一丸となって目標に向かう」という業務の仕方・働き方に魅力を感じ、志望いたしました。現職でも一般事務を担当しており、通常の業務をこなすなかでどうすればより社員全体の事務効率が上がるかを考え提案してきました。時には提案を受け入れてもらい、新しいマニュアルの導入やExcelを使用した簡単ツールの作成などもこなしてきました。


今後は、より規模の大きな会社で、さまざまな立場の方々の目線に立ち、さらなる事務効率化に向けて挑戦したいと考えています。そのためには、入社後まずはできるだけ多くの職員の方とコミュニケーションを取り、積極的に意見を聞いたり提案したりしていきたいです。

▼営業職の例文

私は、今までの接客や提案のスキルを活かして、営業職としてさらにスキルアップしたいと考え貴社に応募いたしました。前職ではOA機器に関する本社のお客様窓口を担当しており、主に電話対応でOA機器への質問や修理の手配などを行ってきました。その業務をこなすなかで私が思ったのは「お客様にはその商品より、こちらの商品があっているのではないか」「ニーズと本当に一致しているのか」という疑問です。


そこから、今まで培ってきた「お客様のニーズを聞き出す力」「OA機器に関する知識」「お客様がどのようなことでよく悩むのか」といった知識を活かし、よりお客様に合った商品の提供を行いたいと考えています。

まとめ

履歴書の志望動機は、欄が小さく、あまり多くのことを語るのは難しいでしょう。ですが、やはり自分の企業への熱い思いは伝えたいものです。いかに簡潔に、伝わりやすい言葉を選んで書くか、読み手の立場に立って書くかが重要です。今回紹介した志望動機の書き方を参考に、自分なりのオリジナリティあふれる志望動機を書いてみてください。

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