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金利上昇、岸田ショック、ウクライナ情勢…軟調相場で「資産」と「メンタル」を守るための6つのルール

(2)投資した理由を思い出す

あなたは、なぜ、その銘柄に投資しましたか? 金利や地政学リスク、政治リスクを評価して、その銘柄に投資したわけではないはずです。株価は、短期ではそれらリスクに反応して需給で決まってきます。一方、長期では企業価値で決まるものです。従いまして、長期投資であれば、短期的な動きを追う必要はありません。金利も、政治リスクも、地政学リスクも、ほとんどが「ノイズ」と見て構いません。なぜ、その銘柄に魅力を感じたのか? どう評価したのか? それを思い出して、5年先、10年先を見ましょう。

ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部で軍事作戦を決行し、外交による解決が当面見通せなくなったことで、金融市場の不安定な動きはしばらく続きそうだ(Getty Images)※画像はイメージです
ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部で軍事作戦を決行し、外交による解決が当面見通せなくなったことで、金融市場の不安定な動きはしばらく続きそうだ(Getty Images)※画像はイメージです

(3)リスク許容度を見直す

年に数度、株価の調整は起こります。さらに大きな調整も数年ごとに起こります。軟調な相場でメンタルが落ち着かないのは、リスク許容度を超えた投資をしている可能性があります。投資比率が高く(=現金比率が低く)ないか。個別株の比率が高く(=投資信託およびETFの比率が低く)ないか。セクターに偏りはないか。値動きが激しい小型株の比率が高くないか。新興国投資の比率が高くないか。リスク許容度は個人個人で異なります。ご自身のポートフォリオを見直す機会にされてはいかがでしょうか。毎日ハラハラしているとしたら、リスク許容度を超えている可能性があります。

(4)ポートフォリオ再構築

多くの個別株に投資をしていて、株価の動きに落ち着かない気持ちがある場合は、投資信託やETFに入れ替える、もしくは比率を上げることを提案します。S&P500、全米株式(VTI)、全世界株式(VT)であれば、「ほったらかし投資」が可能です。銘柄分析も、投資タイミングを計ることも、決算確認も、利益確定も、すべて必要ありません。基本的に、自身が資産を取り崩す段階まで保有するだけです。

(5)ノールック

特に、今の相場では、暇さえあれば株価を見る、というのはやめてください。好調な相場では気分がいいかもしれませんが、軟調な相場ではメンタルが確実に削られます。そうなると分かっていながら、わざわざポートフォリオを見る必要などないのです。日経平均株価やNYダウ、ナスダックなど指数の始値と終値だけ見ておき、ポートフォリオにログインするのは辞めましょう。私は、指数の始値や終値すら見ない日もあるくらいです。「ノールック」も、心穏やかに過ごせる一つの手段です。投資したい銘柄があるのではれば、指数およびその銘柄の株価だけ追いましょう。それで充分です。

(6)投資を勉強する

軟調な相場では、日々の株価に踊らされるのではなく、投資勉強に充てるのもいいでしょう。投資本を購入して勉強することを提案します。自分の「基礎」となるものを作りましょう。「時事的」なものは、証券会社のウェブセミナーで学べます。各社が無料で開催しています。YouTubeですので、自宅でもカフェでも、通勤時間でも視聴可能です。日本、米国、世界の鮮度のいい情報が30分程度で見られます。この毎日の積み重ねが大切です。短期的な目線に立ち、株価の動きに一喜一憂してメンタルを削るよりも、長期的な目線で勉強した方が、何倍もためになります。

■この先も必ず金融ショック・軟調相場は訪れる

この先も、長期投資するなかで、金融ショックや軟調相場は必ず訪れます。2008年のリーマンショック級の大規模ショックは50年ごとに、コロナショックなど中規模ショックなら7年ごとに起こるという覚悟が必要です。景気循環とともに、軟調な相場が巡ってきます。いざそのときに、資産もメンタルも耐えられる「あなた流の投資」に、今のこの軟調相場を利用して、カスタマイズしてみてはいかがでしょうか。

桶井道さんのブログ「おけいどんの適温生活と投資日記(FIRE評論家、世界の増配株投資家)」

このコラムでは、株式投資に関して記述しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願いいたします。ご自身の資産運用等において、損害が発生した場合、筆者は一切責任を負いません。ご了承ください。




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