防衛省は2日、北海道根室市の南東沖の領海上空で同日午前10時23分ごろ、北方領土方面から飛来したヘリコプター1機が日本の領空内に侵入したと発表した。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)し、領空外へ出るよう警告したところ、ヘリは北方領土方面へ戻っていった。防衛省は飛行経路などからロシア機とみて調べている。外務省は外交ルートでロシアに抗議するとともに再発防止を求めた。
防衛省によると、ヘリが領空侵犯した時間は数十秒程度。空自機からヘリに対し、領空に近づいていると通告した上で侵入後には領空に入ったと無線などで警告したが応答はなかった。軍用機かどうかは不明。
ロシア海軍はウクライナ侵攻前からオホーツク海を含め地中海や北海など周辺海域で艦艇計140隻以上が参加する軍事演習を行うと発表。オホーツク海南部や日本海で多数の艦艇が確認された。今回の領空侵犯との関連は不明。