3日午前の東京商品取引所で中東産原油の先物価格が大幅続伸した。指標価格は一時1キロリットル当たり3940円高の7万300円を付け、平成25年12月末以来約8年2カ月ぶりの水準に上昇し大台の7万円を突破した。ウクライナでの戦争激化や、侵攻したロシアに対する欧州連合(EU)と米国、日本などの経済制裁が要因。
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国内のガソリン価格や電気代の上昇が続く見通しが強まった。食品から医療用器具などまで運送や生産のコストが増え、企業や家計の負担は一段と増えそうだ。ロシアは主要産油国の一つ。輸出代金の決済で使う国際銀行間通信協会(SWIFT)から一部の銀行が排除されることなどにより、十分に原油を輸出できなくなる。エクソンモービルなど欧米の石油大手のロシア撤退で生産量も減るとの予想が市場では広がっている。