2日に北京で行われた国際パラリンピック委員会(IPC)の記者会見で、ウクライナ紙、キエフ・ポストのリー・リーニー記者がロシアによる攻撃で亡くなったというパラ選手の写真を掲げて質問した。「攻撃している国の選手にはパラリンピックへの参加機会を与えた。彼は昨日殺され、出場する機会はない。彼の親に何と声を掛けるのか」と迫った。
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リーニー記者によると、写真は1日にウクライナ第2の都市ハリコフで爆撃によって亡くなった19歳のバイアスロン選手で、北京冬季大会の代表ではなかった。IPCのパーソンズ会長は「苦痛は想像できない。受け入れられるとは思っていない。だが、私たちは規則に基づいて決断する必要があった」と話した。
露侵攻で「民間人2千人死亡」
ロシア軍は1日、ウクライナの首都キエフのテレビ塔を攻撃した。第2の都市、東部ハリコフでも2日、中心部の大学と警察庁舎がミサイル攻撃で損壊し炎上した。ロシアは主要インフラを標的にすることで圧力を強め、停戦交渉を有利に進める狙いとみられる。 ウクライナ非常事態庁は2日、ロシアの攻撃でこれまでに民間人2千人以上が死亡したと発表。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は2日、ウクライナからの避難民が87万人以上に達したと明らかにした。(共同)