鈴木俊一財務相は3日、欧州連合(EU)がウクライナに侵攻したロシアに対して国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」からロシアの銀行7行を排除する制裁を導入したことを受け、日本としてもこの7行の資産を凍結すると発表した。先進7カ国(G7)で足並みをそろえ、ロシアに対する金融包囲網を強める構えだ。
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鈴木氏は「(EUの)決定を支持する。この措置を他のG7諸国とともに、しっかり履行する」と指摘した。既に資産を凍結した対外経済銀行(VEB)、プロムスビヤズ・バンク、バンク・ロシヤなどプーチン政権やロシア軍に近い銀行だけでなく、ロシア第2位のVTB銀行など大手を含む4行を新たに加え、「SWIFTから排除される7行がすべて資産凍結の対象になる」と説明した。
資産凍結では、外為法に基づき対象となるロシアの銀行に対する日本の企業や個人からの支払いや預金などを許可制にすることで、日本との資金のやりとりを止める。