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チェルノブイリ原発「規則的な作業ができない恐れ」 ウクライナ出身研究者が指摘

東京電力福島第1原発事故の影響や、チェルノブイリ原発(ウクライナ北部の)周辺の放射性物質について、ウクライナの専門家と共同調査している福島大環境放射能研究所(福島市)のマーク・ジェレズニヤク特任教授(71)=ウクライナ出身=は3日、ロシア軍が制圧したチェルノブイリ原発で、軍事行動などによる事故が発生した場合、放射性物質の拡散が懸念されるとの見方を示した。

ジェレズニヤク特任教授(中央)はオンライン会見などで、ロシア軍のチェルノブイリ原発制圧による事故発生を懸念した=福島県の福島大環境放射能研究所
ジェレズニヤク特任教授(中央)はオンライン会見などで、ロシア軍のチェルノブイリ原発制圧による事故発生を懸念した=福島県の福島大環境放射能研究所

チェルノブイリ原発は旧ソビエト時代の1986年に事故が発生。大量の放射性物質が放出され、現在も拡散の危険性などが指摘されている。

ジェレズニヤク氏は、同原発事故による川の汚染を調査した経験を生かそうと来日した研究者。この日の会見では、原発の安全管理には訓練を受けた作業員が24時間態勢で監視、制御する必要があると説明。「ロシア軍がチェルノブイリ原発を制圧してから、スタッフが交代しておらず、規則にそった作業ができない恐れがある」と懸念した。

また、ジェレズニヤク氏は、首都キエフに残した自身の家族についても言及。妻のオルガさん(71)は体調が優れないため避難が難しく、長女のレナさん(29)は母国にとどまり食糧支援を実施する意向を示しているといい、「今はインターネットがつながり2人と連絡をとれているが、今後どうなる分からない」と不安を漏らした。

ロシアとウクライナによる停戦交渉についてジェレズニヤク氏は、ロシア軍が強硬姿勢を崩していないことから、「停戦の実現は期待していない」と強調。「欧米などの経済制裁により、ロシア国民の生活にも影響が出ている。ロシア国民がそうした事をきっかけに、プーチン政権側の発信する情報に対し、見方を変えてくれることを期待する。そして、それが戦争中止につながればいい」と訴えた。(植木裕香子)


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