ロシアのプーチン大統領は5日、ロシアの通貨ルーブルでの対外債務返済を一時的に認める大統領令に署名した。大統領令は同日発効した。ウクライナ侵攻による経済制裁でドル取引ができずルーブル相場も下落する中、デフォルト(債務不履行)を回避する狙いがあるとみられる。
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大統領令によると、ロシアやロシア企業の「非友好国」の債権者に対する措置。ロシア中央銀行が定めた為替レートに相当する金額を支払えば、債務履行と見なされるとしている。
ただ、対外債権者がどう反応するかは不透明。ロシアの信用不安は強まっており、米欧の大手格付け会社はロシア国債の格下げに踏み切った。ロシアは既にルーブル建て政府債務の利払いを一時的に停止。16日からは国債の支払期限が相次ぎ、デフォルトへの警戒が高まっている。(共同)