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「SWIFT排除は“金融版核兵器”にはならない」ロシアへの制裁に欧州が本気とはいえない3つの理由

PRESIDENT Online

SWIFT排除はロシアにとって痛手となるのか

一方、西側諸国も、アメリカを中心に、さまざまな「情報」を流しています。危機の当初から、「プーチンが○日に侵攻する」と言ってみたり、「ロシア軍が撤退を始めた」と言ってみたり、真偽のほどが明らかでない「情報」が多数飛び交っていました。

そのような中、また一つの「情報」が飛び込んできました。

それが「EUがロシアをSWIFTから遮断する」という情報です。

SWIFTとは、「Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication」の略。日本語では「国際銀行間通信協会」と言います。

大雑把に申し上げますと、SWIFTは、貿易の代金などを、国境を越えて送金する際に、送金情報をやり取りするためのメールサービスのようなものです。

そのSWIFTからロシアを完全に排除するということは、「ロシアを世界経済から締め出す」ということだと一般的には理解されています。特に大手メディアはそうした論調です。

しかし、実際にはそうではありません。少なくとも、今回のEUの決定で、ロシアが世界経済から完全に遮断されることはないと断言できます。

むしろ、今回EUが決定した制裁自体も、一種の「情報戦」ではないか。そう懐疑的に見てしまう部分もあります。

最大手とエネルギー部門に強い銀行は対象外

1つ目の理由は、「ロシアの全銀行が対象ではない」という点です。

今回EUが発表したSWIFT遮断対象となるロシアの銀行は、わずか7行に過ぎません。しかも、その中には最大手のズベルバンクと、エネルギー部門に強いガスプロムバンクが入っていないのです。

今回の決定を受けても、ロシアの大半の銀行は、これまで通りSWIFTを使うことができます。もちろん、7つの銀行が排除されるのは痛手でしょうが、ロシアにとって、致命的な問題にはならないと思います。

2つ目の理由は、SWIFTの代替手段があるという点です。


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